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2008年12月22日 (月)

年金改正案の背景

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ブルネッタ総務相が切り出した、女性の年金受給年齢を上げる案にはEU からの要請があった(12月14日、Corriere della Sera)

イタリアの老齢年金の受給開始年齢は、男性が65歳なのに対して女性は60歳であるが、ヨーロッパ詩法裁判所が11月13日に、それは違法状態であるとの判断を下したのである。

年金受給可能な年齢に法的に男女差があるのは、ギリシアとイタリアにはほとんどない。

ただし、年金を収める年数に関しては、35年を納めるまでに女性の場合家族の都合で、休職期間があるため、男女とも実際に年金受給を開始しているのは、59−60歳であるという実情がある。

老齢年金(pensione di vecchiaia)は働き始めた時期によって、システムが3つに別れている。

1.報酬システム(sistema ritributivo) 1995年12月31日時点で、18年以上働いていた人。
 必要条件 女性60歳(本人の希望で65歳まで延長できる)男性65歳
 20年以上、加入していたこと

2.混合システム(sistema misto) 1995年までに就職した人手、加入18年未満の人。1995年12月31日までは報酬システムで計算し、それ以降は、拠出金システムにより計算する。

3.拠出金システム(sistema contributivo) 1995年12月31日以降に就職した人。
  拠出金の最低要件は、5年以上の掛け金納入。女性は60歳、男性は65歳。

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コメント

イタリアの年金の概要が分かりました。同僚に言わせると毎年のように制度が変わるので、よく分からないと言っています。若い人は日本と同様に将来年金が貰えるのか不安だといっていました。

イタリアの年金の掛金を納めているので、非常に関心があります。
日本の年金掛金に比べて随分高い気がしますね。
来年から日本とイタリアの間の年金協定が発効するようで、その後はどうなるのか知りたいところです。

投稿: andy | 2008年12月26日 (金) 06時20分

andy さん

イタリアの年金の掛金を納めていらっしゃるんですね。(収めるではなく、納めるですね、本文も訂正させていただきます)。
おっしゃるように、制度はたびたび改変されていますね。そして必ずしも判りやすくはないです。

日本の年金は、世代間格差がいわれていて、前の世代は、おさめた額に対してもらう額が多いが、若い世代になるほど、おさめた額対もらう額の比率が悪くなるようです。

イタリアの場合、ユーロに加盟する際に、累積赤字、単年度の赤字を減らすために、何度か年金改正をしましたが、日本はそれがまだ不十分ということなのだと思います。

日伊の年金協定に関しては、締結されないと詳細は判りませんが、おそらくはすでにある日米、日英、日仏、日独の社会保障協定と同様のものとなるのではないでしょうか。
原則として二重加入をしないで、イタリアでの加入期間を日本での加入期間と足せるという感じです。
また、イタリアにお勤めが5年以下か、それ以上で異なってくるものと思われます。
(もちろん、断言はできませんが)


投稿: panterino | 2008年12月26日 (金) 13時59分

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