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2008年12月21日 (日)

女性の年金支給開始をもっと遅く

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ブルネッタ総務相が、女性の年金受給開始の年齢引き上げをぶちあげた(12月14日、Corriere della Sera). 

これまでの年金改革のあらましが紹介されている

ディーニ改革
現在の年金受給可能な年齢は、男性が65歳から、女性は60歳からとなった。しかし、1996年1月1日以降から働きはじめた人には、年金の掛け金を納めた年数が一定をみたせば、年金受給の年齢を56歳から65歳の間で選べる制度が導入された。

マローニ法
イタリアの年金には、勤続年数によってもらえる勤続年金と年齢によってもらえる老齢年金があるのだが、老齢年金の掛け金の納めた年数に必要要件があらたに出来た。年金受給開始を56歳から65歳の間で選べる制度は無くなった。

ダミアーノ法
一番最近の改革は、チェーザレ・ダミアーノによるもので、勤続年数による年金の要件を改訂した。マローニ改革では、大きな段差があったのを、小さな段差にした。

以下、勤続年金および老齢年金の現状と改革案を示す。
現在の勤続年金
要件
年齢が58歳以上 35年の掛け金納入
年齢が58歳未満 40年の掛け金納入

将来の勤続年金
年齢と掛け金納入の年数を足す
  95 59歳以上 2009年7月1日から2010年いっぱい
  96 60歳以上 2011年および2012年
  97 61歳以上 2013年以降

つまり勤続年金は、将来的には、年齢と掛け金納入の年数の合計が97にならなければいけないが、2013年までは移行期間で段階的にあがっていく。

なお平均寿命の推移は次の通り

1968年
女  73、5歳
男  68、3歳

2008年
女  83、0歳
男  77、3歳

2030年(予想)
女  88、8歳
男  83、3歳

この女性への年金支給開始を遅らせる改革案に、左派のエンマ・ボニーノやリンダ・ランツィロッタは賛成しているが、ただし女性の就業率をあげること、もっと保育所を増やすことが条件である。


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