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2008年12月 2日 (火)

グラムシは、臨終の際に回心したのか?

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アントニオ・グラムシが臨終に際して、キリスト教信仰に回帰したとする説を、ルイジ・デ・マジストリス師が発表した(11月26日、Corriere della Sera).

名誉大司教デ・マジストリスは、元内赦院(Penitenzieria Apostolica)の責任者だが、きっぱりと述べている。「グラムシは、秘蹟を受けて死んだ」。

「私の同郷人グラムシは、入院した病院の部屋には幼いイエスのサンタ・テレーザの絵があったが、それをはずしてくれとは一度も言わなかった。最後の病気の時に、修道女たちが、クリスマスに、病人たちに幼いイエスの絵を持ってきて接吻させた。グラムシのところには持って行かなかった。彼は言った『何故僕のところには持ってきてくれないの?』持っていくと、グラムシはそれに接吻した。秘蹟をうけて死んだ。子供の時の信仰に戻ったのだ」。

どうやってこの事実を知ったかと言われ、大司教は、グラムシが入院していた病院で看護婦をしていた修道女ピンナから聞いたと答えている。

グラムシが臨終の際に回心したという噂は、1977年の春にもあり、騒がれた。その時は、ジュゼッペ・デッラ・ヴェドヴァ神父が、別の修道女ピエラ・コッリーノからの情報として伝えていた。

ロシアに住む、グラムシの孫アントニオ・グラムシは、40歳を過ぎたばかりで、祖父とは会ったことがないが、この説を否定している。

(イタリア語見出し Il Vaticano e Gramsci, rilancio sulla conversione del fondatore del Pci)

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コメント

panterino様、

たいへん微妙複雑にして難しい出来事。背景に、わたしにもちろん分からない問題であることが大前提ですが、イタリア人の胸にながいながいあいだ無意識的にあるキリスト教信仰の存在を想像いたします。『イル・ポスティーノ』が思い出されました。
近ごろ自分の裡にある無意識的な東洋思想に気づきはじめ、愕然とし、嬉しくもあります。これから思考を深めて行く契機を与えていただきました。ありがとうございました。
『11月4日』も最初のフィレンツェ旅行でホテルの通り名が11月4日通りだったことを思い出しました。御文拝見して意味が分かりました。
それからLeopardi a tavola購入いたしました。食材が知らないものが多い。悪戦苦闘の始まりです。ありがとうございました。いろいろ書いて、赤面いたします。

投稿: giacomal | 2008年12月 6日 (土) 11時49分

giacomal さん

そうですね。子供のころ、あるいは環境から刷り込まれたものは、信仰や思想に限らず、味覚や美意識をはじめ様々なものが、必ずしも意識されぬままに存在しているのでしょうね。


投稿: panterino | 2008年12月 6日 (土) 23時09分

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