ボルツァーノ県:外国人生徒の上限は30%

ボルツァーノ県は、学校での外国人生徒の上限を30%までと定めた(12月17日、Corriere della Sera).
適切な教育および文化水準を保証するためとしている。この規定は、保育園から高校まで適応される。70%以上が地元民でなければならないとしているが、地元民とは、イタリア語話者、ドイツ語話者、ラディン語(スイス南部、ドロミーティ山麓などで用いられるロマンス語の一つ)話者となっている。
この規定は、2009年2月から実施され、新学年の登録時から適応される。Istat の地方支局 Astat によるとボルツァーノ県の合法的在留外国人は3万人。もっとも多いのは、パキスタン、モルドヴァ、セネガル、ウクライナから来た人々。
EU 圏外からの生徒は、7万9212人中5081人。ボルツァーノ県には、イタリア語学校とドイツ語学校があるのだが、外国人はイタリア人学校に集中している。(イタリア語学校では平均13%に対し、ドイツ語学校での外国人は平均3%となっている)。
しかしボルツァーノでは、EU圏外からの生徒の割合が40%に達している学校もある。県議会は、今回の措置は、様々な学校で外国人を受け入れてもらうことになるのだから、閉じるのではなくて、開くことになるのだとしている。
イタリア全国では、外国人生徒の数は、57万4133人。
最も多い3州は、ロンバルディア州の13万7485人、ヴェネト州の7万466人、エミリア・ロマーニャ州の6万5813人である。
州別に外国人の生徒の比率を示すと次の通り。
ロンバルディア 10、3%
ヴァレ・ダオスタ 6、8%
ピエモンテ 9、7%
トレンティーノ・アルト・アディジェ 7、5%
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア 8、9%
ヴェネト 10、2%
エミリア・ロマーニャ 11、8%
リグーリア 9、0%
トスカーナ 9、4%
ウンブリア 11、4%
マルケ 9、9%
アブルッツォ 5、0%
ラツィオ 7、0%
モリーゼ 2、1%
カンパーニャ 1、2%
プーリア 1、5%
バジリカータ 1、3%
カラーブリア 2、3%
シチリア 1、7%
サルデーニャ 1、3%
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コメント
イタリアは外国人労働者の受入れを極力制限しようとしているようですね。 私と家族も滞在許可証の入手には苦労しました。書類が完璧に整っており、尚且つイタリア製品の輸出に貢献していても、Questuraに意地悪をされ、ほとほと参りました。
国を挙げて外国人労働者、特に単純労働者ではない労働者を排斥しているようですね。外国人に職場を与えないで、イタリア人へ与えろという事だと理解しています。
投稿: andy | 2008年12月27日 (土) 02時48分
andy さん
おっしゃる通りでしょうね。滞在許可証取得のご苦労、ご同情申し上げます。どうも、知人に聞いても皆、それぞれ苦労や、苦いあるいはあきれる経験があるようです。
基本的には、国内の失業率が高止まりしているときに、積極的に外国人を受け入れるとすると、イタリア人がつきたがらない職種(きつい仕事)か、特殊技能を要する仕事などになってきますよね。
その辺の事情が クゥエストゥーラ(警察署だが移民の滞在許可書を管轄)などの対応には露骨に反映されるんでしょうね。
僕も個人的には、滞在許可証の申し込みをして、警察署に出頭せよと言われた日付は、帰国後なので、呆然とし、そのまま帰国しました。
どうもイタリアが制限したがっているのは、エクストラコムニターリと呼ばれるEU 圏外からのしかも不法滞在者が大勢いる国の人たちらしいのですが、日本も EU 圏外なので、制度が厳しくなるととばっちりを被っている感じですね。
投稿: panterino | 2008年12月29日 (月) 00時00分
ALESSANDRA MUSSOLINI(ベニート・ムッソリーニの孫)とVLADIMIR LUXURIA のバトルがRAI1 PORTA PORTA (2007)であり、このムッソリーニの発言が現保守政権の移民政策の理解に役に立つかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=yLlloyioRAs
「オカマよりファシストのほうがマシ」"MEGLIO FASCISTA CHE FROCIO"とは
「ファシストであることを誇りに思う」アレッサンドラ・ムッソリーニの言葉。
この後右派の選挙での勝利の後、週刊誌"CHI"に自宅で雇っている2人の東南アジア出身の家政婦に彼女がお茶を運ぶ姿の写真とともに、家政婦や介護人としての移民はOKみたいなインタビュー記事が載っていました。
投稿: romy | 2008年12月29日 (月) 10時23分
romy さん
Porta a portaは、いつもながら見ごたえのある討論番組ですね。Youtube のサイトの引用ありがとうございました。理屈での闘いと、個人的な情念の爆発があって、見ていて面白いですね。
移民の問題、対処はとてもむずかしいことですが、ポイントの一つは、人数をどの程度に制限すべきか、あるいは制限できるかどうか、ということかもしれません。たしかに、移民に頼っている産業、分野もあるわけだし、逆に、移民のせいでイタリア人の職が奪われているということが無いとは言えないでしょう。
とすると、どの程度の人数が受け入れ可能なのか、イタリアの産業その他から見て、適正規模なのか、そしてまたそういった調整は可能なのかということが問題なのだと思いました。
投稿: panterino | 2008年12月29日 (月) 11時36分