ベアトリーチェ・マジーニ著『夢みるトウシューズ』
ベアトリーチェ・マジーニ著長野徹訳『夢みるトウシューズ』(2008年、ポプラ社、840円)を読んだ。
バレエ・アカデミアというシリーズの第四作で、主人公のゾーエやクラスメートはバレエ学校のクラスメートたち。
ゾーエはとても落ち着いた、内省的な11歳の女の子。親友のレダは恋に恋している。そのため、ゾーエとレダの間には、男友達とのつきあいが恋なのか、恋ではないのかという認識のずれが生じてくる。そうした微妙なずれは、男友達との間にも、別の形だが生じてくる。
ゾーエはどうして自分の友人(たち)が自分と同じように考えないのだろうと悩むが、ゾーエの母は静かに、見守っている。娘にそっと寄り添う形で、話をきいてやるのである。こうした落ち着いた、聡明な母を持ったゾーエは、徐々に、自分と友達とのずれを受け入れていく。
バレエ学校では、女子ははじめてトウシューズをはく。
この巻では、ゾーエのおさななじみで音楽学校にかようロッセッラはかなり年上の男友達とつきあっていて、思春期のあやうさをうかがわせる場面もある。しかし、全体としてはアクションが派手というよりは、思春期の心の波立ちを丁寧に描いている物語であると思う。
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