パンテーラとキオッチョラの関係冷却
シエナのコントラーダ、パンテーラ(豹)とキオッチョラ(カタツムリ)の間に緊張関係が生じている(8月31日、コッリエーレ・ディ・シエナ)。
パンテーラ地区では、8月31日から一週間が、守護聖人を記念する祭り(Festa titolare) である。パンテーラ地区の守護聖人はサン・ジョヴァンニ・バッティスタ(首を切られた聖ヨハネ)である。
プリオーレ(町内会長)によって新たにコントラダイオーロ(コントラーダのメンバー)になる人は洗礼を受ける(カトリックの洗礼とは別)。今年、洗礼を受けるのは36人。
パンテーラ地区は、金曜日に特別総会が開かれたが出席者は多かった。
パンテーラとキオッチョラはもともとは同盟関係にあり、友好的な間柄のコントラーダである。プリオーレ(町内会長)のフランコ・ペーピはいきさつについては詳しく語らない方が良いとしている。
パリオの間および後で、キオッチョラとの小論争があった。パンテーラ側は、キオッチョラの幹部に説明をもとめた。が、十分な説明が得られなかった。そこで、総会が招集された。
守護聖人のお祭りの時は、時代衣装をまとい、コントラーダの旗をもった行列が練り歩くのだが、その時に同盟関係のコントラーダには挨拶のため行進がその本部におもむくのであるが、今回は、キオッチョラの本部には、緊張を避けるためおもむかないことに決定した。
この決定は今年だけのものであり、この問題に関しては冬になって、時間をおいて落ち着いて考えようとキオッチョラの幹部によびかけた、とプリオーレは語る。パンテーラ側としては、同盟関係を危機に陥れたくはないとの考えだ。
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