マリア・アントニエッタ・グリニャーニの批評、Lavoro in corso-Poesia, poetiche, metodi nel secondo Novecento (Mucchi, pp.284, 21ユーロ)が出版された(8月31日、Il Sole 24 Ore).
T.S.エリオット、モンターレの線で考えると、20世紀後半は、主体の中心性に基づいた美学の可能性が激動によって奪われてしまったといえる。
彼女は、モンターレ、ヴィットリオ・セレーニ、そしてマリオ・ルーツィを論じているが、つねにテクストに根ざした批評となっている。
コメント
読みたい! Grignaniさんはじめて知るお名前です。Montaleはpanterino様におしえていただきました。とても惹かれています。panterino様、速歩をもう少しゆるめて下さいますようお願い申しあげます。とてもついて行かれません。Rosita Copioliさん!
それからーーil sole 24 ore にも感心。日本でいいますと日本経済新聞文化欄に良い記事が載っていました。() (いまは読まなくなりました、が))(。Zanzottoも感謝。ああ、懐かしいという詩行にも再会いたしました、新たなZanzottoにも触れました。
あたま混乱してきました。
投稿: giacomal | 2008年9月 1日 (月) 11時17分
giacomal さん
Grignani さんは、調べてみると、シエナ外国人大学の先生で、他にも、Romano Luperiniとの共著で Montale e canone poetico del Novecento (モンターレと20世紀の詩の正典)などを書いています。
20世紀のイタリアの詩は、豊穣であると同時にきわめて多様性に富んでいるので、道案内というか地図のようなものが欲しくなりますね。詩人の詩法や傾向や思潮をおおまかに理解しておくのも、詩をよむうえで助けになることはままありますので。
おっしゃる通り、Il sole 24 ore は日本で言えば日本経済新聞に相当するわけですが、どちらも、経済新聞であるのに(というかあるがゆえに)文化欄は充実していますね。一般紙がとりあげがちなゴシップ的なもの、三面記事的なものは軽くながして、本格的な論考を取り上げています。人文関係の書評に関しては、Il Sole 24 Ore のほうが、日経よりさらに充実しているかもしれません。
当ブログでとりあげた日の書評には、他にドイツ語圏、英語圏でのダンテ論が紹介されていました。以前には、シチリア派の詩人(13世紀)の本格的な3巻本の詩集(メリディアーニのシリーズ)も、ほぼ一面を割いて詳しく紹介していたと思います。
コッリエーレ・デッラ・セーラもレプッブリカも Il Sole 24 Ore もそうですが、重要な記事は、一面なり二面を割いて、かなり本格的に論じるし、またそれに触発されて、他の論者が反論して議論の応酬ということがありますね。日本では、新聞の文化欄や書評は、一つ一つの枠が小さすぎて、論じるという形になかなかならないのが残念です。
ザンゾットは、ふとしたきっかけをいただいて訳しはじめましたが、Montale が書いているのですが、読者の頭にドラッグのように効いてくる感じです。はまると、他の詩人がものたりなく感じたりします。でも、訳すのは、とても大変で、理解するのが困難な部分と、理解できても、日本語として(僕には)表現しきれないという部分が、多くあって、なかなか本来の魅力をお届けしにくいのが残念です。原文と照らしあわせていただき、本来の言葉遊び、言葉の響き合う独特の世界を味わっていただければ幸いです。
投稿: panterino | 2008年9月 1日 (月) 16時40分