バドリオ元帥の陰謀
1943年のムッソリーニ逮捕と休戦は、一年前以上から秘かに練られた作戦であることが明らかになった(8月31日、レプッブリカ)。
これまで De Felice, Toscano, Parlato らの研究によって、うすうす知られていたものが、今回、イギリス側の資料によって、克明に裏付けられるようになった。
1942年の4月に、イタリア側の密使 Vulp と呼ばれる人物とイギリスのエージェントが会っている。
Vulp は、イギリス人に対し、バドリオ元帥はロンドンと協定を結ぶ用意があると述べた。
これらの書類は、イギリスのKew Gardens のアーカイヴに保存されている。イギリス側は Operazione Fanfare と呼んでいた。つまり、イタリアのファシズム政権を倒し、バドリオ政権と休戦協定をむすび、イタリアに対ナチス戦に参加させるというものである。
その密使を務めたのは、ルイジ・ルスカという人物で、イギリスのエージェントとはスイスのベルンで会っていた。彼は出版社モンダドーリで働いていた。
しかしイギリスの戦時内閣は、結局、バドリオ元帥らの動きを信頼するに足りないとして却下してしまったのであった。
しかしこの時のことがあったので、翌年1943年にバドリオ案を受け入れるときには内容をしっかり理解していた。
あとは歴史である。1943年7月25日ムッソリーニが逮捕され、バドリオが首班となり、9月3日、休戦協定が交わされた。
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