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2008年9月14日 (日)

雑誌アスペニア、宗教と政治の特集

Aspenia40 雑誌Aspeniaが宗教と政治という特集を組んでいる(9月12日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。

元首相のダレーマと現経済相のトレモンティが、このテーマにそった対談をしている。

アスペニア:21世紀は、宗教の世紀として浮かびあがっています。冷戦終結後、イデオロギーの危機が起こりました。コムニズモ(共産主義)だけでなく、極端な経済的自由主義も危機にさらされています。こうした見方についてどう思いますか?

マッシモ・ダレーマ:たしかに、世俗化の頂点では優位にあった考えが凋落している。世俗化というのは、宗教が個人の領域に閉じこめられることだ。

宗教が公共空間に帰ってきた重みは、イドオロギーや20世紀の大きな物語の没落と切り離せない。20世紀の最後のイデオロギーは、冷戦の終結後、イデオロギーが終焉したという有名な理論だが、その誤りについては論ずるまでもない。

疑いなく、9月11日が新たな世紀を開いた。しかしこれが本当に宗教の世紀なのかは率直に言って判らない。

Dominique Moisiは世界を三つの領域にわけている。西洋は怖れの領域。イスラム世界は恨みの領域。最後が希望の領域で、アジアの大部分と発展途上国が入る。第三の領域では、進歩や未来への信頼が大きい。

ジュリオ・トレモンティ:《宗教の復活》というのは誤った私にとっては誤った考えだ。宗教は一度も消えたことはない。ただ、強度が異なるだけだ。ある時は支配的で、ある時は潜在的となる。20世紀においては、イデオロギーの影に隠れてしまっていた。イデオロギー自体が宗教の代替物となっていたからだ。

また、宗教の個人化というのは、世俗的な考えで、宗教自体の外にある考え方だ。われわれの宗教は、内的であると同時に外的なものであったし、そうあり続けている。

ダレーマ:今日問題となっているのは、世俗国家(Lo stato laico)は17世紀以降のものだが、自由は真実に基づくものではないという考察から生まれている。宗教戦争の後に生まれたものだ。

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