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2008年9月 9日 (火)

ネーロ・リージの新詩集 《日でもなく、時でもなく》

Nelorisi908 ネーロ・リージの新たな詩集《日でもなく、時でもなく》が刊行された(9月8日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。

詩人で映画監督でもあるネーロ・リージの新たな詩集 k《Ne' il giorno, ne' l'ora》(Mondadori, pp.83, 12ユーロ)が刊行された。

リージは1920年生まれだが、この詩集で序文を書いているジョヴァンナ・イォーリとの愛が詩の原動力になっているようだ。

《新たな辞書が必要だ/生命の新たな要素として/死を理解するための》(un nuovo dizionario ci vorebbe/per comprendere la morte/ come nuovo elemento di vita) との一節もある。

リージは冗長とは無縁だ。むしろ、動詞が抜けたり、点が省略されたり、さらには句点すらも停止の時以外は省略される。すべてを脱ぎ捨てていく。

彼は一日や一時間を記録する暇はない。世界の歪みを観察し、説明するが、結論に向かっては個人的な道行きも通る。それが《未来の現在》(presente del futuro) だ。彼のであり、われわれのでもある。

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コメント

panterinoさま、

読みたい!です。リージ兄弟のこともおしえていただきました。ネーロ・リージとザンゾットの映画も観たいです。「可能な関係ー二人の詩人、二つの声」なんとか観たい。イタリアは、羨ましい、です。panterinoさまのおかげです。
 ザンゾットの幾多詩行も勉強になります。

投稿: giacomal | 2008年9月 9日 (火) 23時24分

giacomal さん

リージとザンゾットの映画は、僕もぜひ見たいのですが、一般公開される性質の映画とは考えにくいので、何らかの形で市販される日を待つしかないかと思います。

ご存じかもしれませんが、ザンゾットのドキュメンタリーは、これとは一つ別にDVDで市販されています。ザンゾットが自分の詩や故郷のことなどについて、インタビューに応じているものです。Ritratti. Andrea Zanzotto (Fandango Libri)というタイトルで出ています。

ネーロ・リージの詩集《日でもなく、時でもなく》は、近日中に、姉妹ブログ《イタリア現代詩の部屋》でご紹介できればと思います。しばらくお待ちください。

投稿: panterino | 2008年9月11日 (木) 23時47分

 panterinoさま、

 ZanzottoのDVDありがとうございます。早速入手いたします。リージも待っています。
この年代の詩人の魅力も格別。このこともおしえていただき、感謝しています。
 Bossiも。以来とっかかりが出来ました。Gelmini批判も読みました。ひとり担任制ーー
経済問題が関わってくる。

投稿: giacomal | 2008年9月12日 (金) 11時48分

giacomal さん

たしかに、1人担任制か、3人担任制(3人で2クラスを担当する)かは、予算の問題が大きく絡んでいますね。

その意味で、経済が好調で、税収が多ければ、こういった問題も生じなかったとも言えます。

経済が好調とは言えないときに、優先順位の問題はより厳しく迫られるわけですね。

投稿: panterino | 2008年9月13日 (土) 06時57分

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