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2008年9月12日 (金)

Ocse (OECD) の調査、イタリアの教育の問題点を暴く

Scuola_media Ocse(OECD)の調査で、イタリアの教育の問題点が明らかになった(9月10日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。

小学校への投資は過剰であるが、大学への投資は乏しい。これはまずい。大学卒業生の輩出に関しては、イタリアはチリ以下だ。

ボッシは批判の矛先をおさめて一人担任制の必要性を認めたが、論争は終わらない。

イタリアの小学校は、Osce(OECD)によれば、世界で最良のものの一つである。8位から5位の間に入る。この調査は子供たちの成績ではなく、組織、その合理性を分析している。

また、イタリアの小学校の先生が教えるのが年間735時間なのに対し、Osce平均は812時間となっている。また、一クラスの平均人数は、イタリアが18,4人なのに対し、Ocse 平均は21,5人となっている。その結果、イタリアでは小学生一人あたりに費やされる費用は6835ドルなのに対し、Ocse平均では6252ドルで、一割程度割高になっている。

ところが中学になると費用は、Ocse 平均を下回るようになる。イタリアが1人あたり7646ドルに対し、Ocse平均は7804ドル。

大学になると差はさらに開き、イタリアが1人あたり8026ドルに対し、Ocse(OECD)平均は1万1512ドルである。

また、大学卒業者や修士課程卒業者の率は、イタリアはチリやメキシコに抜かれている。イタリアと同程度なのは、ブラジル、トルコ、チェコ、スロヴァキアである。

24歳から34歳で大学卒業者の率はイタリアでは17%、Ocse 平均は33%である。

55歳から64歳だと、イタリアでは大卒者は9%、Ocse 平均は19%。

親たちの教育に対する満足度を見ると、イタリアは81%で、Ocse 平均では79%。また学校はよくやっていると考える人はイタリアで92%、Ocse 平均で85%。

教員の給与は低い。小学校で勤続15年時の給与は(ドルで)
イタリア 2万9287ドル
Ocse 平均 3万7832
EU19 平均 3万8217
ドイツ    5万119
韓国    5万2666

となっている。

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コメント

イタリアの教員の給与が少ないとの記事ですが、表面的には本当にそう思います。しかし税金を真面目に払っているので手取りはどの程度なのですかね?

庭師、お手伝いさんの報酬は1時間10ユーロが標準的です。彼らは現金で貰い、税金は払っていません。
イタリア語学学校の教師は800ユーロか1000ユーロが限界との話も聞いています。

一方町の中心街のマンションは1億円近くしますし、ガソリンは1.4ユーロ、新車は小型車でも1万ユーロはします。

これでどのように生活しているのか、疑問に持っていますが、相変わらず解消しません。

投稿: andy | 2008年9月13日 (土) 03時50分

andy さん

いつも、現実に即した鋭いご指摘ありがとうございます。

たしかに、イタリアの教員の給与水準は低いというのは繰り返し指摘されていることです。

僕が知っている限りは、たとえば小学校の教員はほとんどが女性です。結婚している女性の場合、夫が医師や弁護士といった人もいました。そういった環境でなくて、一人で自立して生きている場合には、相当きびしい状況になると考えざるをえませんね。

投稿: panterino | 2008年9月13日 (土) 06時49分

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