マリオ・チェロリのパリオ
8月16日のパリオ旗のお披露目が、10日、シエナのパラッツォ・プブリコの中庭(Cortile del Podesta')であり、響き渡る拍手につつまれた(コッリエーレ・ディ・シエナ,8月11日)。
制作者のマリオ・チェロリ(写真)は、アブルッツォ出身で、現在はローマ在住。チェロリは彫刻家として名高い。
聖母の頭の部分は、金で、その周りにコントラーダの紋章が光線のごとく飛び出しているのは銀である。写真ではわかりにくいが、金と銀がふんだんに使われている。
その下に大胆に傾斜したカンポ広場は小麦畑と化しており、さらにその下に後ろ姿の黒い馬がいて、金色のしっぽが揺れている。
市長マウリツィオ・チェンニは、チェロリが制作し、サン・ドメニコ教会の前に置かれた巨大な馬のブロンズ像を、ずっとそこに残すようチェロリに求めた。
今回のパリオは破格のところがある。すなわち、8月のパリオ旗は、聖母の全身像を描くのが決まりであるが、今回のは胸像であるからだ。7月のパリオ旗の聖母は胸像というのが決まりである。
にもかかわらず、嵐のような拍手で迎えられた。この聖母像は、明らかにシエナのドゥオーモの誓願の聖母へのオマージュである。
(訂正)
当初、マリオ・チェローリと表記していましたが、ニュース番組などでの発音を聞き、チェロリと訂正します。
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