パンテーラの地区会長、公開書簡を発する
パンテーラ地区会長のフランコ・ペーピ(Franco Pepi)は、第一試走の後に起こったアクィラとの衝突に関して、抗議する趣旨の公開書簡を明らかにした(コッリエーレ・ディ・シエナ、7月1日)。
第一試走の後、各地区の馬は、カンポ広場から各地区にある馬屋に帰っていくのだが、バルバレスコ(馬の世話担当責任者)に導かれた馬のあとにコントラダイオーリ(コントラーダのメンバー)がぞろぞろとついて行く。
クヮットロ・カントーニというパンテーラ(豹)地区とアクィラ(鷲)地区の境界に位置する交差点で事件は起こった。
パンテーラの馬のあとにつきしたがっていたのは、幼い子供たちとその母親たちだったが、クヮットロ・カントーニで体格たくましいアクィラの若者に威嚇された(fogata)り、服を引っ張られたりした子供がいたのは遺憾であるという趣旨の公開書簡である。
ペーピは、アクィラには女・子供に攻撃をしようという精神の持ち主は一人もいないと信じると述べている。そして、子供たちが屈託なく楽しめるパリオにしようと結んでいる。
アクィラの地区会長のアレッサンドロ・オルランディーニは、これはあらかじめ計画されたものではなく、カンポ広場で起こった別の事件のため、パンテーラが通過する時間に関して勘違いが生じたのだと説明している。
アクィラとパンテーラは長年の宿敵で、若者同士では殴り合いの喧嘩も一度ならず生じている。そのため、カンポ広場に馬がむかう時、また馬屋に帰るときに関しては、衝突を避けるため、プロトコルが出来上がっているとのことである。
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