シエナ、ロムのキャンプが禁じられた土地
シエナにはロマのキャンプがない(5月18日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。
都市伝説ではない。シエナには、一度も、ロムのキャンプが存在したことがない。
シエナを統治してきたのは、Pci(イタリア共産党)、Pds(左翼民主党)、Ds、Pd(民主党)と常に左派であるが、ロムの家族のキャンプを設置することは、常に拒絶してきた。
2002年には、トスカーナ州から各都市がロムの家族を受け入れるようにと要請があり、2004年には《progetto rom》(ロム・プロジェクト)が作成され、2007年には州長官のチョーニが真っ向からシエナを批判した。
公式には「強硬路線」は存在しない。しかしロマのキャンプは公式にも非公式にも存在しないのである。
元市長のピエルルイージ・ピッチーニは語る。「私も、チョーニとぶつかったことがある。市の領域はとても小さくて、こうした社会的緊張をうまく管理することは出来ないのです」。
トスカーナ州のロムやシンティは約2200人。その半分はフィレンツェにいる。今やキャンティ、ムジェッロ、アレッツォ、ピサ、リヴォルノにもいる。が、シエナにはいないのである。
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