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2008年5月10日 (土)

バザリア法制定30年

Basaglia

精神病院を閉鎖する法律バザリア法が1978年5月13日に承認されて30年が経過した(5月6日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。

現在イタリアには、精神病患者が220万人いる。ヨーロッパ全体では9300万人いる。

また、新たな罹病率は1万人に1人の割合である。たとえば、ロンバルディア州には住民が1000万人いるが、毎年1000人が新たな患者が発生する計算となる。適切に治癒せず、慢性となった場合、家族が世話をすることになる。

ある意味で180号法(バザリア法)は患者を家庭に送り返したわけで、急性の患者のみ精神科に収容し、義務的な治療に限定して、リハビリと社会復帰を優先した。

要するに書類の上ではすべてよろしいのである。しかし実際は多くの光と影がある。北と南、州ごとに状態が大きく異なるのである。

バザリア法の弱い所は、地域において、予防、治療やリハビリをほどこすはずなのだが、実際にはその態勢が適切に強化されなかったことである。そのため、入院だけが重病患者にとって唯一の解決策となってしまっている地域もままある。ましなケースでは、病院を出たり入ったりで、悪いケースでは、一生病院に入ったままとなる。

一病床あたりのコストは私立病院では、一日あたり400-500ユーロ、レジデンスでは250-300ユーロ、通常に組織された家では120ユーロである。

ロンバルディア州は私立病院が多いという問題点を抱えている。バザリア法発祥の地、トリエステは先端的地区で、24時間営業の精神衛生センターがある。しかしこうした態勢がイタリア全土に整備されているとは言えないのが、現状である。

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