タブッキ、トラヴァリオを擁護
作家アントニオ・タブッキは、ジャーナリスト、マルコ・トラヴァリオを擁護する論を「ウニタ」に発表した(5月21日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。
タブッキは5月20日付けの新聞「ウニタ」の第一面に、ジャーナリスト、マルコ・トラヴァリオを擁護する論説「事実と毒」を展開した。
トラヴァリオはRAI3のテレビ番組Che tempo fa で、ゲストとして出演し、現在上院議長のレナート・スキファーニが1979年ニーノ・マンダラ(後のマフィアのボス)と交友をもっていたことを指摘したのである。この番組の後で、騒動が起こったのだ。
タブッキによれば、その後、RAIの総局長のスキファーニに対する謝罪は笑止千万(ridicole scuse)なものであった。
またタブッキは民主党のアンナ・フィノッキアーロやルチャーノ・ヴィオランテがスキファーニ擁護にまわったことを激しく断罪した。
さらには、レプッブリカ紙のジャーナリスト、ジュゼッペ・ダヴァンツォをも切り捨てた。ダヴァンツォの論調を、スターリン時代の警察長官にたとえたのである。ダヴァンツォはトラヴァリオの物言いはまるで、国民に上院議長までマフィアなのか、という思いを抱かせるものだというものであった。実際には、トラヴァリオはそうは言っていないし、そのことはダヴァンツォも認めているのだが。
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