« 犯罪の3分の1は外国人 | トップページ | ンドランゲタの暗躍 »

2008年4月29日 (火)

フォイベをめぐる論争

Foiba1 Foiba_eng

トリエステの文学者 Boris Pahor がフォイベをめぐる論争を開いた(4月27日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。

Boris Pahor は、1913年にトリエステで生まれたスロヴェニア人であるが、イタリアの市民権を持つ(「ムッソリーニの独裁期に押しつけられたんですよ」)。彼の著書 Necropoli は40年前に彼の母国語で書かれたものだが、翻訳され、彼の生涯のドラマ(ナチスの収容所Natweller-Struthof 送りになったこと)をわれわれに明らかにした。

Pahor はフォイベに関して、ナポリターノ大統領が行った演説が受け入れられないのである。「第二次大戦の終わりに、スロヴェニア人が犯した蛮行にのみ言及し、イタリアのファシストがわれわれに対して行ったそれ以前の残虐行為に触れていない」。

Pahor が言及しているのは、ナポリターノ大統領が2007年の記憶の日に行った演説と2008年のそれを指している。つまり、スロヴェニア人が処刑されたこと、イタリア人が強制収容所という犯罪を犯したことが言及されていないというのだ。

それに対し、内務省副大臣のエットレ・ロザートは、「厳しすぎる判断だ」としている。

フォイバ(複数形はフォイベ)は、鍾乳窩、ドリナと訳されるが、自然に出来た大きな洞窟状の穴である(ただし、トリエステ郊外には、人工的に井戸状に堀ったものがある)。ここに、チトー派のパルチザンがファシストを処刑してその死体を投げ込んだ、あるいは、生きたまま放り込んだとされている。また、特にトリエステでは、チトー派のパルチザンは、ファシストだけでなく、イタリア人指導者およびイタリア人のパルチザンも処刑したと言われている(この段落は、管理人の註釈です)

しかし、Predrag Matvejevic によると、最初にフォイベを発見して、そこに敵を投げ込んだのはファシストであるという。トリエステの新聞 Il Piccolo (2001年11月5日)に、ユダヤ人ラッファエッロ・カメリーニの証言が伝えられている。

|

« 犯罪の3分の1は外国人 | トップページ | ンドランゲタの暗躍 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144339/41027326

この記事へのトラックバック一覧です: フォイベをめぐる論争:

« 犯罪の3分の1は外国人 | トップページ | ンドランゲタの暗躍 »