« モンテツェーモロ、労働組合を攻撃 | トップページ | ミラノ中心部で、女子大生襲われる »

2008年4月20日 (日)

イタリア産業総連盟も変わらねばならない

Ichino 労働法学者のピエトロ・イキーノ(今回の選挙で民主党から当選)が、イタリア産業総連盟も変わるべきだとしている(4月19日、レプッブリカ)。

イキーノは、ミラノ国立大の労働法の教授でもある。労働組合に対しても歯に衣きせぬ率直な論調で知られている。

記者:モンテツェーモロは、「無限に交渉の塹壕に閉じこもっているのは、拒否権の専門家集団を守ることに役立つだけだ」と言っていますが、どう考えますか?

イキーノ:現実はそれほど単純ではない。が、モンテツェーモロの宣言は、現実の目立った一面をとらえている。我が国の産業の関係はうまく機能していない。

記者:同じくイタリア産業総連盟会長の言葉ですが、労働者は、労働組合よりも企業に近いと述べています。この分析に同意しますか?

イキーノ:先ほどと同じ議論になる。それほど単純ではない。が、そうである事態もひろく見られるようになってきた。

記者:具体例をあげてくれますか?

イキーノ:労働組合の古い行動図式は、労働者の価値を高めるために必要な革新をさまたげている、あるいは、処遇を水平化することで、メリットを評価することをさまたげている。

記者:Cgil(イタリア労働総同盟)が柔軟化するように民主党が働きかけるようイタリア産業総連盟が民主党に圧力をかけることは可能でしょうか?

イキーノ:それは、民主党とCgilの間に特別の関係があるということを含意しているが実際にはそういう関係は存在しない。選挙キャンペーン中に明らかになったように、民主党は、労働組合の政治からの自立性、政治の労働組合との関係からの自立性を主張し、実行している。付け加えておくが、労働組合主義の最悪の部分は、最良の部分も含めて、Cgil にのみ根付いているわけではない。

記者:モンテツェーモロはまた、「4年間の間に、諸労働組合はわれわれ(企業家)との合意はおろか、彼らの間での合意に達することを欲しなかったし、出来なかった」と述べています。

イキーノ:その通りだ。しかし、イタリア産業総連盟の中で、この間、集団交渉の必要な改革に抵抗がたびたび見られたことも、モンテツェーモロは認めるべきだ。労使関係は、労働組合からのみ成り立っているわけではなく、企業家の連合からも成り立っている。彼らも改革しなければならない。多くの人が保守的態度を改めねばならない。

記者:モンテツェーモロによれば、「選挙結果は、労働者が彼らの問題に本当の解決策を与えてくれない政治勢力や社会勢力を、自分たちの代表であるともはや感じていないことを示している」とのことですが?

イキーノ:我が国の労使関係システムは今日、自己改革できなくて、あえいでいる。また、たしかに、そのせいで、経済システム全体にブレーキがかかっている。しかし良い政治というのは、すべてを十把一絡げにするというものではない。もし私がイタリア産業総連盟の中にいたら、イタリアの労働運動主義のなかで最良の部分を指摘して、評価するだろう。モンテツェーモロは長所をたくさん持っているが、就任中に、布を織り出すことーー労働組合主義の最良の部分を支えることが出来なかった。期待したいのは、この分野で、エンマ・マルチェガリヤ(次期会長)がより有能であることだ。

|

« モンテツェーモロ、労働組合を攻撃 | トップページ | ミラノ中心部で、女子大生襲われる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144339/40939351

この記事へのトラックバック一覧です: イタリア産業総連盟も変わらねばならない:

« モンテツェーモロ、労働組合を攻撃 | トップページ | ミラノ中心部で、女子大生襲われる »