クローチェとヴォルペを裂いたファシズモ
歴史家ジョアッキーノ・ヴォルペの伝記が出版された(コッリエーレ・デッラ・セーラ、3月15日)。
著者はエウジェニオ・ディ・レンツォ、タイトルは La storia e l'azione. Vita politica di Gioacchino Volpe (Le Lettere, p.760, 38ユーロ)。
ディ・リエンツォは、ジョアッキーノ・ヴォルペ(1876-1971)とベネデット・クローチェ(1866-1952)が、友情を交わし、クローチェの月刊誌『クリティカ』に寄稿していたのに、どこでその友情に亀裂が入ったのかを明らかにしている。
両者はともに、マテオッティ事件のときには、ムッソリーニを支持している。しかし、1925年に、クローチェが反ファシズム宣言を発表すると、1924年に下院議員に選ばれていたヴォルペは、体制にそった作品を書くようになる。
ヴォルペは、1938年の人種法が出てはじめて徐々に体制からの距離をとるようになる。
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