フォコラーレの創設者ルービック死去
カトリック教会の一つのグループ、フォコラーレの創設者キアラ・ルービックが亡くなった。88歳だった(コッリエーレ・デッラ・セーラ、3月15日)。
フォコラーレあるいはフォコラーレ運動は、キリスト教の他宗派あるいは他宗教との対話に熱心なことで知られている。
キアラ・ルービックはロッカ・ディ・パーパの自宅で亡くなった。キアラが生まれたのは、1920年、北イタリアのトレント。父は、社会党員の植字工であった。
キアラは最初は小学校の教師をしていたが、1943年空爆のなかで、布教活動を開始した。今日、彼女の運動は、182カ国、15万人の会員がおり、数百万人のシンパがいる。
来週の火曜日に葬儀がローマのサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラで、タルチジオ・ベルトーネ枢機卿により執り行われる。故郷のトレントは喪に服す予定。
ロッカ・ディ・パーパの自宅には、政治家のロッコ・ブッティリオーネやロジー・ビンディもかけつけた。
教皇ベネデット16世は彼女のカリスマをたたえ、大統領ジョルジョ・ナポリターノは、「諸国民の間の連帯、正義、平和という人間的な理想を高くかかげ、世俗の世界に開かれた精神をもって」世界に進んでいった人と称えた。
他宗教との対話にも熱心で、1995年にはニューヨークのハーレムのモスク、マルコムXに詣で、チャドルをまとい、ミンバル(イスラム教寺院の説教壇)にものぼった。
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