エール・フランスがアリタリアに突きつけた処方箋
エール・フランスおよびKLMが、アリタリアに突きつけた条件は厳しいものだが、今度は政府がそれを受け入れるかどうかとなった(3月17日、コッリエーレ・デッラ・セーラ)。
買い取り価格は1億3800万ユーロで、エール・フランス一株とアリタリア160株の交換という形になる。
Az Fly と Az Service (それぞれメンテナンスと貨物を扱うアリタリアの関連会社)で1600人の余剰人員が想定されている。
あらたなグループは三つのハブ空港をもつことを目指す。アムステルダム、パリ、ローマである。ミラノのマルペンサとリナーテ空港は点と点をむすぶゲートウェイ空港となる。
2010年までにアリタリアの飛行機は185機から137機に減る。20機が長距離用、1010が短・中距離用、16機は地域間用である。貨物からは完全に撤退する。
アリタリアはロゴやマークや制服を維持する。エール・フランスおよびKLMHはいったん100%会社を取得したのちは、アリタリアという会社名をふくめ変更できる。
この申し出に対し、中道左派は、急進派をのぞいておおむね賛成であるが、中道右派は別れている。国民同盟は賛成。ベルルスコーニは判断停止。北部同盟のボッシは、今話すのは無駄だ、まず選挙に勝って、考える、という立場である。
パイロットの組合 Anpac 条件変更がないかぎり署名しないと通告した。Cisl と Uil は政府を批判している。Cgil は無条件降伏だとしている。
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コメント
アリタリア航空はストが多く信頼できないので乗らないと言うイタリア人が沢山居ます。私も選択肢があれば絶対に乗りません。
ルフトハンザドイツ航空と比べるとサービス・定時発着・作業の正確性が格段に落ちますね。
イタリアの空港でマイレッジ登録を依頼しても、登録されていない事が多数有りました。
イタリア人のいい加減さが如実に現れます。組織がいい加減なのか個人がいい加減なのかは不明ですが・・・
投稿: andy | 2008年3月20日 (木) 04時45分
なるほど、そうですか。
貴重な生情報ありがとうございます。
アリタリアは数年来、赤字続きだったのですが、経営と労働組合が衝突して、なかなか解決策を見いだせず、とうとう身売りの話になってしまったわけです。
そういうなかで、もともと緩かった規律が、さらにゆるんでしまったのでしょうかね。
イタリアに行く時には、直行便がJALとアリタリアしかないので、貴重な存在ではあった(ある?)のですけどね。
投稿: panterino | 2008年3月20日 (木) 05時26分