イタリアのトカイワインが無くなる

イタリアのフリウリ地方産の白ワインにトカイワインという名がつけられなくなった(レプッブリカ、1月4日)。
トカイワインと言えば、ハンガリーの貴腐ワインが有名であるが、イタリアにもトカイワインがある。ハンガリーのものは、Tocaji またはTokaji と表示され、フリウリのものは Tocai と表示されているが、紛らわしいことは確かだ。ハンガリーに伝統があるのは間違いないが、一方、1771年の文献にヴェネトにトカイワインがあるとの記述が確認されている。
やっかいなことに、イタリアのトカイ(ブドウの品種)は、どこが原産地なのかはっきりしないのである。過去においては、ハンガリーからヴェネト地方やフリウリ地方に輸入されたのだろうと言われていた。が、ハンガリーのブドウ品種とは特徴が似ていないのである。
フリウリのトカイは実は丸く、輝く色合いで、複雑で芳醇な香り、新鮮な果実やアーモンドを思わせる特徴のワインを生み出す。辛口で、中くらいの酸味を持つ。
トカイワインの名称をめぐっては、1950年代からハンガリー側が訴えを起こしていた。その時は、イタリア側にも呼称の使用が認められた。
その後、1993年のハンガリーとEUの間の合意により、トカイの呼称はハンガリーに認められ、イタリア産のものには 'Tocai friulano' , 'Tocai italico' の名を冠することが13年間、つまり、2007年3月31日までの使用が認められたのである。
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州では1500万リットルのワインが生産され、そのうち1000万リットルがDOC である。また、フリウリワインの白のうち、15%がトカイの名を冠して販売されていた。
イタリア側としては新たな呼称は‘フリウラーノ(フリウリの形容詞形)’が有力候補だ。
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