« スペイン広場に50万個の玉 | トップページ | 法相辞任、臨時代理はプローディ »

2008年1月21日 (月)

『バレリーナの恋人は、天使!?』

41qkbw8s88l_aa240_
8847716373g
ベアトリーチェ・マジーニ著『バレエリーナの恋人は、天使!?』(長野徹訳、ポプラ社)を読む。

《バレエ・アカデミア》というイタリアのバレエ学校を舞台にしたシリーズものの第三作である。これまでに『バレエに恋してる!』と『きまぐれなバレリーナ』が出版されている。

主人公の少女ゾエは11歳。彼女の住む町に、有名な現代バレエ団のモミックスがやってくる。公演で子供の天使役のオーディションをする。誰が公演に出演できるのか、というのが一つの筋。

また、ゾエのクラスメートにアリアイという女の子がいて、しばらく学校を休んでいたのだが、復帰する。彼女は、おおやけにはされていないが、拒食症であったのだ。彼女をめぐる微妙な人間関係が、興味深く描かれていると思う。アリアイに親切な子もいれば、そうでない子もいるのである。

また、オーディションで誰が選ばれるかについても、ひとひねりある。

11歳でここまで考えるのかという気持ちと、いやいや、幼稚園児でもクラスメートに対して複雑な気配りをしているぞ(それを言語化できるかどうかは別として)という気持ちが交錯した。

前二作と同様、決してあざとくはないストーリー展開で、あっさりしているとも言えるのだが、こういう屈折した感情を抱いていたな、と自然にうなづかされる物語である。

|

« スペイン広場に50万個の玉 | トップページ | 法相辞任、臨時代理はプローディ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144339/17778670

この記事へのトラックバック一覧です: 『バレリーナの恋人は、天使!?』:

« スペイン広場に50万個の玉 | トップページ | 法相辞任、臨時代理はプローディ »