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2007年10月12日 (金)

《きまぐれなバレリーナ》

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ベアトリーチェ・マジーニ作、長野徹訳《きまぐれなバレリーナ》(ポプラ社)を読む。

これは、《バレエ・アカデミア》というシリーズものの第二弾。第一作は《バレエに恋してる!》(当ブログ、7月6日参照)で、主人公の女の子ゾーエは第一作では、10歳であったが、第二作の《きまぐれなバレリーナ》では11歳になっている。

ゾーエと親友のレダは、ともに思春期に入り、男の子に興味津々。今までの親友関係にも変化が生じる。外見上は、バレエ学校の生活が変わりなく続いているのだが、ゾーエやレダの心には、静かに大きな変化が起こっているのだ。

マジーニの話は、決して、波瀾万丈というわけではない。むしろ、今まで意識しなかった異性の視線を意識するようになったり、親友の態度が変わったこと、自分自身のあらたな心の動きにとまどうゾーエの心のひだ、を静かに丹念におっていく。

新たな先生カイは、キャラクターダンスという新しいタイプのバレエを教える。古典的なバレエとの対比はなかなか興味深い。

読み始めは、刺激がうすくあっさりしている感じをもつが、じわっと味がしみ出てくる。人工甘味料をたっぷりいれたレトルト食品ではなくて、有機野菜でことことと時間をかけたシチューのような味わいだろうか。後者の料理と同様、静かに深い味わいを持ちつつ、読後感は決して、胃にもたれない。

第一の読者層は、小学校中高学年から中学生であろうが、バレエ学校の先生や職員の人柄、人生もスケッチされており、大人が読んでも、なるほどと思わせる部分がある。

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