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2007年10月31日 (水)

ニコレッタ・マントヴァーニは多発性硬化症だった

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テノール歌手ルチャーノ・パヴァロッティの未亡人ニコレッタ・マントヴァーニは多発性硬化症にかかっていることを週刊誌《Chi》がすっぱぬいた(コリエレ・デッラ・セーラ、10月24日)。

ニコレッタ37歳は、多発性硬化症(la sclerosi multipla) の治療のため、月に一度、ニューヨークに通っている。ニコレッタは、沈黙を保っているが、近しい人によると、両親や友人たちは以前から知っていた。8、9年前からすでにこの病気にかかっていたという。

多発性硬化症は神経系の病気で、症状は様々だが、ニコレッタの場合、これまでの経過は穏やかなものであった。

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2007年10月29日 (月)

マフィアはイタリア最大の企業?

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Confesercenti の報告書で、マフィアがイタリア最大の企業?であると報告された(コリエレ・デッラ・セーラ、10月23日)。
 
マフィアの総売上高?は、900億ユーロで、国内総生産(Pil)の7%に相当するという。

16万の商売人が、恐喝されており、そのうちの13万2千は、南部の4州(シチリア、カンパーニャ、カラーブリア、プーリア)に集中している。これらの商売人からのあがりは、60億ユーロ。

その倍の120億ユーロは、高利貸しによるもの。15万の商店主、企業家が不当に高い利息を支払わされている。

ナポリでは屋台からも1台につき、一日あたり5−10ユーロを支払わせている。

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2007年10月28日 (日)

トレヴィの泉を赤く染めた犯人判明

Ansa_11445374_53100 ローマのトレヴィの泉を赤く染めた犯人が判明した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月22日)。

犯人は、テレヴィカメラに写っていたが、帽子のひさしとサングラスで顔がはっきりわからないが、公安(Digos)は、グラツィアーノ・チェッキーニ、54歳を取り調べた。

犯人は、《Ftm Azione futurista 2007》と書いたちらしを残しており、自分を未来派と名乗ったわけだが、実際は、極右の活動家だった。

本人は、赤い染料を投げ入れた男と自分は似ているだけで、そもそも自分は未来派ではない、と無実を主張している。

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教皇:カモッラと戦うためには学校と仕事を

Papa_a_napoli 法王ベネデット16世がナポリを8時間訪問し、カモッラと戦うには、学校と仕事が必要であると論じた(コリエレ・デッラ・セーラ、10月22日)。

ナポリではカモッラという組織犯罪による暴力が横行しているのみならず、暴力を容認するメンタリティが広まっていることを指摘し、これに対抗するためには、「予防の戦略、学校や仕事、若者の自由時間を活かすのを助けることが必要だ」と説いた。

また「あらゆる形の暴力に抗することが必要で、そのためには、意識の形成、メンタリティ、毎日の態度・振る舞いを変化させることからはじめなければならない」と述べた。

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ドラーギ総裁:金融派生商品には注意が必要

Draghi2 イタリア銀行総裁マリオ・ドラーギは、金融派生商品の売買には注意が必要だとの考えを示した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月21日)。

金融派生商品(derivati) に関して、ドラーギは一貫して、その売買には注意が必要なことを警告してきた。

8月に生じた国際的な信用収縮に関しても、イタリアの銀行は、サブプライム・ローンに関して、ドイツ、イギリス、アメリカの銀行と比較すると関与が浅いと述べたにすぎない、としている。

しかし、誰も問題が過ぎ去ったとは言っていない。

企業に対する貸付が減っている傾向があり、イタリア銀行は市場の動きを注視している。

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左翼急進派のデモ、100万人

Un_millione_di_no 不安定雇用に反対するデモ行進がローマであった(コリエレ・デッラ・セーラ、10月21日)。

再建共産党(Prc)とイタリア共産主義者党(Pdci)の組織したもので、100万人が参加したと主催者は主張している。

左派の歴史的リーダー、ピエロ・イングラオ(93歳)も参加。イングラオは労働者のために参加したといい、このデモは、反プローディでも、反ヴェルトローニでもないと断りつつも、これだけの人数が参加しているのは、根本的な変革がもとめられているのだとしている。

プローディ首相は、左派との対話はつねに開かれていると応えた。

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教皇:第二ヴァティカン公会議以降、混乱が広がった

Photo 教皇ラッツィンガーは、Loe Scheffzyk (写真)についての本でインタビューに応じ、第二ヴァティカン公会議以降、教会に混乱が広がったと論じた(コリエレ・デッラ・セーラ、10月20日)。

本は、『カトリック信仰の世界』で、2005年に亡くなった Leo Scheffczyk枢機卿の主著の一つ。

ラッツィンガー教皇によれば、第二ヴァティカン公会議のあと、彼とScheffczykはともにドイツ教義会議に出席していたが、公会議後は、それまでに確定していたことがそうでなくなり、混乱していたという。

そのときに普段はおとなしいが、理論的には毅然として、保守派の支柱になtったのが、Leo Scheffczyk であった。

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2007年10月26日 (金)

教皇:不安定雇用は倫理的緊急事態である

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教皇ベネデット16世は、不安定雇用は倫理的緊急事態であるとの訓話を発表した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月19日)。

教皇は、「新聞によると、現代社会は、様々な倫理的、社会的緊急事態に直面しており、それが社会の安定性を弱め、その将来を危うくする可能性がある」というコメントを発表した。ピストイアの大聖堂で発したもので、教皇大使のジュゼッペ・ベルテッロによって代読された。

さらに、「仕事の不安定性は、若者に自分たちの家庭を築くことを許さなければ、社会の本当の完全な発達が深刻におびやかされる」と述べた。

ピストイアにはアンドレオッティやサヴィーノ・ペッツォッタばかりでなく、新民主党のヴァンニーノ・キーティ、ロジー・ビンディも列席した。

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2007年10月24日 (水)

追試、上院、フィオローニ案を没に

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公教育大臣ジュゼッペ・フィオローニの通達を、上院は却下した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月18日)。

ロベルト・カルデローリの提出した議題が、ほぼ満場一致で可決された。フィオローニ公教育大臣は、不可の科目に関しては次年度が始まる前に追試を受けることを義務づける通達を出したのだが、それに待ったがかかった形だ。

北部同盟のカルデローリ議員の出した議題は、この問題に関し、通達の実施をストップし、国会で議論せよというもの。ほぼ満場一致で上院議員の賛同を得た。

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2007年10月23日 (火)

23人の枢機卿任命さる

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教皇ベネデット16世は、23人の枢機卿を任命する(コリエレ・デッラ・セーラ、10月18日)。

正式な叙任は11月24日であるが、その名前が17日発表された。任命されるのは23人で、そのうち18人はコンクラーヴェ参加の資格がある(即ち、80歳以下である)。

このうちイタリア人は、イタリア司教会議議長のバニャスコを筆頭に4人。

アンジェロ・バニャスコは、1943年1月14日、ブレーシャ生まれで、ジェノヴァの大司教。

他の三人は以下の通り。アンジェロ・コマストリ。1943年9月17日グロッセート生まれ。サンピエトロ寺院の司祭長(arciprete)。

ジョヴァンニ・ラヨロ。1935年1月3日ノヴァーラ生まれ。教皇庁の元外相。

ラッファエーレ・ファリーナ。1933年9月24日生まれ。長年、ヴァティカンの教皇庁図書館長をつとめる。

80歳以上で選ばれたイタリア人の枢機卿は2名。教皇大使のジョヴァンニ・コッパとラテラーノ大学元学長のウンベルト・ベッティ。

この結果、コンクラーヴェに参加できる枢機卿は121人となる。その内訳は、ヨーロッパ60人。アジア13人。北アメリカ16人。ラテンアメリカ21人。アフリカ9人。オセアニア2人である。

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フェッラーリ、ライコネン、世界チャンピオン

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フェッラーリのキミ・ライコネンは、F1の年間ドライバーズ・チャンピオンを獲得した(この項、フジテレビ721および Corriere.it による)。

今期半ばには、マクラレン・メルセデスのルイス・ハミルトンに水をあけられ、追いつくことは不可能にも見えたが、中国グランプリで、ハミルトンがリタイア、今年最後のブラジル・グランプリに勝負は持ち越された。

スタートで同チームのアロンソとハミルトンがせって、ハミルトンが後退、さらに8周目、ハミルトンの車は謎の減速。ギアが入らなくなったと思われる映像がテレビ画面には映し出されていた。コンピュータ・システムの不具合によるものとも言われている。

フェラーリはスタートから1位マッサ、2位ライコネンを占めていたが、レース後半のピットインで、ライコネンが追い越し、1位でレースを終えた。

これにより、年間獲得ポイントがライコネン110点、アロンソ109点、ハミルトン109点となり、フェッラーリはコンストラクター部門とともに、ドライヴァーズ部門でもライコネンが年間タイトルを獲得した。

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2007年10月22日 (月)

フィアット、ロシアで提携強化

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フィアットはロシアの自動車メーカー Autovaz との業務提携を発表した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月16日)。

フィアットは、41年ぶりにトリアッティグラードに戻ってくる。15日、フィアットと Autovaz は合意書を交わしたが、それによると、フィアットはエンジン、プラットフォーム、技術的支援を提供する。もう一つのロシアのメーカー Severstal と交わした提携とは性質が異なるとしている。

フィアットとロシアとの関係は1966年に遡る。ジョヴァンニ・アニェッリが社長になった年である。当時は Autovaz は単に  Vaz と呼ばれていた。当時はフィアット124と技術的支援を提供しており、その車は Zhiguli と呼ばれ、今でもロシアで走っている。

Autovaz の昨年の売り上げは、72万4千台。

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睡眠不足は欲望を減らす

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現代の忙しい女性は睡眠不足のため、性的欲求の減退してしまう女性が増えている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月15日)。

これはミラノのサンラッファエーレ・レズナーティ婦人科センターのアレッサンドラ・グラツィオッティンの研究によるもので、15日ナポリでのイタリア婦人科・産科学会で報告される。この研究の目的は、性生活をもつためにも睡眠が必要であることを女性に振り返って考えてもらうことだ。

調査は、20歳から50歳の200人の性に関する悩みをかかえる患者に対して実施された。32%の患者は、性欲の減退と、睡眠不足が関連していた。特に、40歳以下で、少なくとも一人子供があり、働く女性である。

 1970年代と比較して、現代の女性は、1時間半睡眠時間が少ない(最近のアメリカの研究による)。キャリアと家庭の両立させるためのストレスを女性がかぶっている。実際、平均睡眠時間は6時間半になっていて、研究者ウィリアム・デメントが推奨する8時間より1時間半少ない。

慢性的な睡眠不足は、アドレナリンを増加させ、プロラクチン(黄体刺激ホルモン)を増加させて、欲望を抑え込んでしまう。

こうして、ストレス、不眠症、カップル間の問題と悪循環に陥ってしまう。

心理学者のガブリエッラ・プラヴェットーニが1700人のイタリア人を対象にした調査によると、働きすぎは、3組に2組のカップルを危機に陥れる、という。

それだけではなく、睡眠不足は、乳がんの危機を30%増加させ、妊娠の際に高血圧や早産の可能性を82%増加させる。

睡眠のリズムを尊重しないつけは、健康にまわってくるのである。

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2007年10月21日 (日)

ヴェルトローニ、民主党のリーダーに

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民主党のリーダーを決める選挙は、75%の得票率でヴェルトローニが圧勝した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月15日)。

全体の投票数も予想以上に多く、300万を越えた。ロジー・ビンディは20%の得票率をめざしたが、約14%にとどまった。エンリーコ・レッタは11%。他の候補、マリオ・アディノルフィとピエルジョルジョ・ガウロンスキは0、1%にすぎなかった。

ヴェルトローニは、多くの投票は、反政治に対する回答でもある、と述べた。プローディ首相は、ヴェルトローニは一緒に生まれ育った(ウリーヴォで)ので、(二人の関係は)堅牢であると断言した。

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アルドモーロの末息子の回想記

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アルド・モーロ元首相の末っ子が事件から約30年が経過して、《70年代》という著書の中で事件を回想した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月14日)。

著者ジョヴァンニ・モーロは、アルド・モーロの4男。元首相の誘拐・殺人事件が起こった1978年3月16日には20歳であった。モーロ元首相は、55日間、テロリストのもとに拘束され、殺された。

モーロ事件の前後に、テロリストによって起こった誘拐事件は、何らかの方法で解決されたのにもかかわらず、モーロ事件は解決されなかった。

コッシーガやアンドレオッティに対して、ジョヴァンニは手厳しい。「内務大臣(コッシーガ)は、通常の民主主義国家であれば、余生をバラでも育てて過ごすことになったろう。あるいは、回想記を書くことになったろう。ところがイタリアでは、すぐに首相に二度選出され、ついで上院議長に二度選ばれ、ついには大統領となった」

アンドレオッティについても、「いけしゃあしゃあと嘘をついた」と非難している。

今となっては、真実が明らかにされることのみが、唯一の正義であるとしている。

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2007年10月19日 (金)

ドロミーティで山頂崩落

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ドロミーティで、ある山の頂上が突然崩落した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月13日)。

頂上部分の岩、約6万立方メートルが崩れ落ちた。ヴァル・フィスカリーナと呼ばれる地区にある山で、標高2600メートル。

この崩落により、巨大なちりの雲が発生した。セスト・プステリアの市長は安全が確保されるまで一帯を立ち入り禁止とした。

幸い、今のところ、人命にかかわる被害は確認されていない。

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イタリア、ヨーロッパ議会の議席減る

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ヨーロッパ議会は、新たな方式により主要国の議席を削減することを決定したが、イタリアの議席削減数が最も大きく、プローディ首相は反対している(コリエレ・デッラ・セーラ、10月12日)。

提案者の名前をとって Lamassoure-Severin と呼ばれる方式により削減数が決まるが、議会での賛成数は378、反対154、棄権109であった。削減は、2009年の選挙から適応される。

主要国の議席数の変化は以下の通り。

             現在      2009年
ドイツ     99         96
フランス  78        74
イギリス  78        73
イタリア  78         72
スペイン  54        54
ポーランド 54      51

イタリアは、これまでフランス、イギリスと同数であったのが、フランスより2議席、イギリスより1議席少なくなる。

プローディ首相は、これはヨーロッパ議会で共有されたヴィジョンがないことを示しているとして批判している。また、移民を住民として市民数ではなく、住民数をもとに議席を算定する方式自体も受け入れられないとしている。

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福祉関連の政労合意、労働者の支持70%以上

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政府と労働組合の間での7月の合意が、労働者の投票にかけられ、賛成が70%を越えた(コリエレ・デッラ・セーラ、10月11日)。

ただし、北部の大工場ーミラフィオーリ工場をふくむーは反対票が上回った。労働組合 CGIL のリーダー、グリエルモ・エピファーニは、われわれは二重の勝利をおさめた、と喜んでいる。

一方、FIOM(イタリア金蔵労働者連合)は、投票に不正があったのではないかと疑問を呈している。プローディ首相は政府の立場が強化されたとして、EU に対しても、われわれに交渉をまかせてほしいとしている。

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2007年10月18日 (木)

ノーノの音楽は今でもスキャンダルか

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マウリツィオ・ポッリーニが作曲家ノーノのコンサートをヴェネツィアとロンドンで開く(コリエレ・デッラ・セーラ、10月10日)。

ルイジ ・ノーノ(1924−1990)は20世紀前衛作曲家の一人。1950年にはイタリア共産党に入党し、1955年に、ヌリア(アーノルト・シェーンベルクの娘)と結婚、二人の娘シルヴィアとセレーナを得た。

あらゆる音楽の可能性を開き、電子音楽の実験をした。政治的な関わりは、彼の作品の歌詞に反映されており、ロルカやネルーダの詩がとられている。約60曲を作曲し、「中断された歌」、「愛を負うた大きな太陽へ」、「プロメテウス」などがある。

ノーノは戦闘的、政治的音楽家で、つねに弱い立場に立つもの、搾取される側の味方だった。労働運動では労働者に、ヴェトナム戦争ではアメリカに対しヴェトナム側に、アメリカに対してカストロ側に、チェコスロヴァキア侵入まではアメリカに対しソ連側に立っていた。

こうした活動のためか、「20世紀後半のもっとも偉大な音楽家の一人だが、それにふさわしいだけ演奏されていない」と世界的なピアニスト、マウリツィオ・ポッリーニは語っている。「実際は、ジジ(ルイージの愛称)とは、政治の話はあまりしなかった。その必要もなかったんだ。重要なことについては意見が一致していることがわかっていたから」

ポッリーニが最初にノーノの音楽を聴いたのは、1966年のヴェネツィアであった。ピアノを含む楽曲を依頼すると、ノーノは「力の光の波のように」と「...苦悩する静かな波」を作曲した。前者は、スカラ座でクラウディオ・アッバードとポッリーニによって初演された。

今回、ポッリーニがとりあげるのは後者および「光に照らされた工房」などである。

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シエナ銀行、空港を買う

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モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行は、シエナ空港の株式を取得した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月10日)。

モンテ・パスキ銀行(会長ジュゼッペ・ムッサーリ:写真)は、これまでの所有分のほぼ倍にあたる42%を取得した。シエナ空港は2008年中に空港を拡張し、滑走路を150メートル延長して、便数を増やす予定。

トスカナの空港としては、フィレンツェ、ピサとの競争がこれから激しくなる見通しだ。便数は、2005年の1万850便から2020年には2万7000便に増やし、年間50万人を見込む。

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2007年10月17日 (水)

イタリアの累積財政赤字

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プローディ首相は、EUの経済・通貨問題担当委員のホアキン・アルムニアから累積赤字削減の努力を迫られたが、これをしりぞけた(コリエレ・デッラ・セーラ、10月10日)。

アルムニア委員は、イタリアの累積赤字がもっとも PIL(国内総生産)費が高いので、財政の累積赤字削減の一層の努力をもとめたが、プローディ首相およびパドア=スキオッパ経済大臣は、その努力は十分しているとして要求をしりぞけた。

現在、ヨーロッパ主要国の累積赤字の国内総生産比は次の通り。

イタリア  105%。2006年の106、8%からは改善しているが、EU諸国では最悪の数字。2008年度も100%を越える見込み。
ギリシア 100、9%。イタリアとともに、2007年度において財政の累積赤字が国内総生産比100%を越える2カ国の1つ。来年は、97%に減るみこみ。
ドイツ  65、4%。昨年の67、7%から改善した。EU 平均の66、9%をかろうじて下回った。
フランス 62、9%。マーストリヒト条約で定められた60%に近づいている。
スペイン 37%。2006年には39%だったのが減少した。2008年には34、7%に下がるみこみで、優等生である。

ちなみに、日本は2005年度末で一般政府負債残高(累積財政赤字)は957兆円で、国内総生産比では、190、2%に達しており(大和総研)、EUの中で最悪の数字となっているイタリアよりはるかに悪い(約2倍の)数値を示している。

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イタリア系アメリカ人カペッキがノーベル賞

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イタリア系アメリカ人のマリオ・カペッキ氏がノーベル賞を受賞した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月9日)。

受賞理由は、遺伝子操作をしたマウスを作りだす技術を確立したことで、この技術により各遺伝子の働き方の解明が期待される。

カペッキ博士は70歳になったところだが、1946年以来アメリカに住んでいる。このノーベル医学生理学賞受賞はイギリス人のマーティン・エヴァンス(76歳)、アメリカ人オリヴァ・スミジーズ(82歳)との共同受賞。

カペッキ博士とその母の生涯が話題になっている。そもそも博士の母方の祖母Lucy Dodd-Ramberg はポートランドの裕福な画家であった。母Lucy Jr. は15カ国語を話す詩人、作家であった。祖父Walter Ramberg はドイツの高名な考古学者。叔父Edward は物理学の権威、曾祖父Dodd は中国や日本との貿易で巨万の富を得た人物である。

カペッキはヴェローナで1937年10月6日に生まれた。父親ルチャーノ・カペッキは士官でファシストだった。「彼らは一目惚れだったが、私の母は、幸い結婚はしなかった」とカペッキ。父は飛行士として戦死。母は、ソルボンヌで文学を教えていたが、フランスの反ファシストグループに参加。

1941年、イタリアの北部アルト・アディジェ州で3歳半のマリオと暮らしていたところ、母はゲシュタポに逮捕され、ミュンヘン郊外のダッハウ強制収容所にいれられた。母は3歳半のマリオを、持ち物すべてを処分したお金を差し出して地元の農家にあずけた。

最初の数年は平安だった。がある日、母の預けたお金がつき、農家を追い出された。5歳で路上生活者となったのである。

4年間の放浪生活の後、熱と栄養失調のためレッジョ・エミリアのカトリック系の病院に収容される。そこで与えられたのは、毎日、一杯のコーヒーと一片のパンだけだった。逃げ出したいと思ったが、不可能だった。夜は裸で、マットレスの上に、毛布なしで寝かされていた。

こうした状態のなか、この間にアメリカ軍によって解放された母は一年間マリオ少年を捜し続け、9歳の誕生日に彼を見つけ出した。「私にチロル風の服、羽のついた帽子を買ってくれました。これはいまでもタンスにとっておいてあります」

数週間後、母子はアメリカに赴く。フィラデンフィア近郊には、母の兄弟 Edward Rambergがいたが、彼は物理学者で、その研究は、顕微鏡やカラーテレビの発達に貢献した。

「そこはフィラデルフィア近郊で、65家族が住むユートピア的なコミュニティーでした。叔父たちがそのコミュニティーの創設者で、私は英語が話せず、一度も学校に行ったことがなかったのですが、小学校三年に登録してくれました」。

唯一残念なことは、受賞の喜びを母と分ちあうことが出来ないことだ。「ダッハウ(収容所)から帰ってきたときは、見る影もなかった。そのトラウマを克服することは、1989年にアリゾナで亡くなるまでなかったし、その亡霊にとりつかれていました」。

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2007年10月16日 (火)

《モーゼとアロン》

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シェーンベルクの歌劇《モーゼとアロン》を見た(東京文化会館)。イタリア・オペラではないので、当ブログのタイトルからは逸脱するが、オペラ関連ということでご容赦ねがいたい。

舞台つきの本格的上演は37年ぶりとのこと。37年前は1970年で大阪万博の年。

上演の質は極めて高かった。この曲は、最初オラトリオとして構想されていただけあって、個人同士の人間模様が、普通のオペラとは異なる。対立はあるのだが、モーゼとアロンの宗教観の相違をめぐるものなのだ。

民衆は、偶像を崇拝したがっているが、モーゼはそれを禁じる。モーゼは山にこもって神の啓示を待っているが、40日もたつと、民衆には不満がつのる。その不満を鎮めるため、アロンは偶像を作ってしまうのである。

第二幕では、偶像をつくったところで、民衆が興奮し、血まみれの生け贄を捧げたり、乱痴気騒ぎをしたりするのだが、ムスバッハの演出はそういったことが具体的にはまったく判らない象徴的かつあまりにも色彩感に乏しい演出で、失望した。

オーケストラや合唱の完成度が高かっただけに残念である。演出に関しては偉大な失敗作と言っておこう。登場人物は、男女を問わず、みな背広をきて、サングラスをかけているので、一人一人の区別がきわめてつけにくい。また、暗い舞台で、光る棒をもってうごめいているのは、寓意的かもしれないが、思いつきとしては面白いかもしれないが、それ以上の説得力を感じることは出来なかった。

牡牛をかたどった偶像ではなくて、独裁者の金色の銅像が出てくるのだが、イラクや北朝鮮などを意識したのかもしれない。

そもそも、上記のような衣装では、歌い手、合唱団、バレエダンサーの身体性が、ほぼ完全に封じ込められてしまうわけだが、そのことによって失うものがあまりに大きいと実感できたのが収穫といえば収穫である。

また、身体性を封じこめることにより、そこに響く、女性の声、男性の声、その声の身体性は際立つ。

このオペラは、ストーリー自体が、旧約聖書のモーゼが、一神教で、偶像はいかんと強く主張し、その主張と民衆の要求がずれていて、間にはいったアロンが板挟みになって民衆よりの行動をとってしまうというものであるから、もともと娯楽性は高くはない。しかしながら、第二幕では、生け贄や乱舞の指定があるのだから、舞台で派手につくれる場面は派手につくってほしかった、あるいはそういう演出の舞台を見たかったというのが個人的な感想である。

オーケストラおよび合唱、独唱者(モーゼとアロン)の練り上げはとても完成度が高かった。指揮はバレンボイム。

こうしたまれな上演の機会にめぐりあえたことは幸運であった。

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2007年10月15日 (月)

レッジョ・エミリア方式、アメリカ人を魅惑する

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レッジョ・エミリアの幼稚園の先端的教育方法がアメリカで話題になっている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月8日)。

レッジョ・エミリア市の幼稚園の先端的教育を考えたのはロリス・マラグッツィである。彼は、子供を中心にすえて、子供を他者が知識を与える存在としてではなくて、行動し思考する主体としてとらえた。

彼は、《子供は100の言語をもっているが、そのうちの99は奪われてしまっている》と書いている。つまり、子供の表現能力の可能性を刺激してとりもどしてやらねばならないのだ。それは言葉だけではなく、行動や手作業においてもである。

そのため、環境は光にみち、開かれ、子供同士でのコミュニケーションが出来るようになっている。3歳以上の子供は大きな作業台が与えられ、《アトリエリスタ》と呼ばれる芸術的、工芸的活動の専門家が配置されている。

また家庭の役割も重視され、家族は学校のすべての活動に参加する。

この方式は、1960年代にマラグッツィによって開始された。海外では《レッジョ・アプローチ》と呼ばれている。最近、ニューヨーク・タイムズは詳細な特集記事をのせた。3月のみで、78人の教師が学びにやってきた。

アメリカでレッジョ・エミリアの方式が大きく取り上げられたのは二度目で、一度目は1991年に雑誌ニューズウィークが《世界でもっとも優れた10の学校》という特集を組みそのなかでレッジョの幼稚園が取り上げられた。

レッジョの市立幼稚園が出来たのが1963年で、その3年後には、最初の国際会議が開かれた。マラグッツィは孤立を良いと考えたことはなかった、という。

1994年から今年の2月までに、レッジョに見学にやってきたのは世界95カ国から、147グループ、1万8100人にのぼる。

こうしたこともあって、地元でも教育への認識は高く、0歳から3歳の子供は、イタリアの全国平均では9%が学校に行っているのだが、ここでは40%が幼児学校に通っている。

ちなみに、日本では2001年にワタリウム美術館で《子供たちの100の言葉展》が開かれ、それを機に、《子どもたちの100の言葉—イタリア/レッジョ・エミリア市の幼児教育実践記録 》(学研)が出版された。

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2007年10月14日 (日)

教師の給与140ユーロ増額

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小中高の教員の給与が平均140ユーロ増額となる(コリエレ・デッラ・セーラ、10月8日)。

公教育大臣と労働組合代表の48時間にわたる交渉の結果、学校の教職員の給与が、1月から平均で140ユーロ上がることになった。

また特別教育活動の手当は、時給28ユーロから35ユーロに増額される。

イタリアの教員の給与は次の通り。

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ヨーロッパ諸国の中学校教員の給与は次の通り。
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ヴェロニカ、ヴェルトローニの申し出を断る

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ベルルスコーニの夫人ヴェロニカは、ヴァルター・ヴェルトローニの新民主党で自分のチームに加わらないか、という申し出を丁重に断った(コリエレ・デッラ・セーラ、10月8日)。

野党党首ベルルスコーニの夫人ヴェロニカ・ラリオは、現在は、野党党首の夫人という役割を尊重すると、ジャーナリスト、マリア・ラテッラへのインタビューで回答した。

ローマ市長で新民主党のリーダーになることが有力視されているヴェルトローニは、ヴェロニカ夫人のオープン・マインディッドなこと、知的な自立性を評価していた。

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2007年10月13日 (土)

カップルの維持に必要な要素

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若者が、軽い関係を望んでいることが社会学者の調査で明らかになった(コリエレ・デッラ・セーラ、10月6日)。

最近の若者カップルは、あまり性的関係に執着せず、互いに義務をおわず、軽い関係を望んでいるという。たとえば、週に一度しか会わず、自分のスペースを守る。

社会学者ヴィットリオ・フィリッピに調査によると、カップルを維持するために重要な要素と考えているのは次の通り。26歳から29歳の110組のカップルへの調査で、複数回答。

互いの尊重        86、2%
将来の計画をもつ能力 51、8%
幸福                 37、4%
内面的バランス  23、4%
性的理解          21、1%
子供を持つこと  20、1%
互いの自由       15、4%
パートナーの平等 14、1%
軋轢がないこと   12、7%
刺激的生活        11、3%
経済的に満足な状況 6、0%

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2007年10月12日 (金)

《きまぐれなバレリーナ》

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ベアトリーチェ・マジーニ作、長野徹訳《きまぐれなバレリーナ》(ポプラ社)を読む。

これは、《バレエ・アカデミア》というシリーズものの第二弾。第一作は《バレエに恋してる!》(当ブログ、7月6日参照)で、主人公の女の子ゾーエは第一作では、10歳であったが、第二作の《きまぐれなバレリーナ》では11歳になっている。

ゾーエと親友のレダは、ともに思春期に入り、男の子に興味津々。今までの親友関係にも変化が生じる。外見上は、バレエ学校の生活が変わりなく続いているのだが、ゾーエやレダの心には、静かに大きな変化が起こっているのだ。

マジーニの話は、決して、波瀾万丈というわけではない。むしろ、今まで意識しなかった異性の視線を意識するようになったり、親友の態度が変わったこと、自分自身のあらたな心の動きにとまどうゾーエの心のひだ、を静かに丹念におっていく。

新たな先生カイは、キャラクターダンスという新しいタイプのバレエを教える。古典的なバレエとの対比はなかなか興味深い。

読み始めは、刺激がうすくあっさりしている感じをもつが、じわっと味がしみ出てくる。人工甘味料をたっぷりいれたレトルト食品ではなくて、有機野菜でことことと時間をかけたシチューのような味わいだろうか。後者の料理と同様、静かに深い味わいを持ちつつ、読後感は決して、胃にもたれない。

第一の読者層は、小学校中高学年から中学生であろうが、バレエ学校の先生や職員の人柄、人生もスケッチされており、大人が読んでも、なるほどと思わせる部分がある。

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2007年10月11日 (木)

大統領府、支出削減

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ナポリナーノ大統領は、大統領府の支出削減を決定した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月3日)。

2007年度の大統領府の支出は、2億4100万ユーロ(388億円)となる見通しで、予定よりも1700万ユーロ、オーバーしている。しかし、その1700万ユーロに関しては、大統領府のやりくりで都合をつけ、国から追加の予算は受け取らない方針がしめされた。大統領府の支出は、ここ3年で9、2%増加している。

大統領府で働く職員は、979人。

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経済大臣の舌禍事件

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経済大臣パドア=スキオッパの《Giovani bamboccioni》という発言が物議をかもしている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月5日)。

パドア=スキオッパ大臣は、この言葉を、20代、30代の若者への家賃に対し、年間1000ユーロ減税するので、若者よ、(親の)家を出て独立して住もう、という文脈で発言した。

bamboccione という単語は、bamboccio の派生語で、bamboccio は太っていて、ちょっとぼうっとした子供、比喩的には人形やかかしをさす。大臣の談話では、親と同居のままに年齢を重ねつつある若者という意味で使われている。

イタリアの家庭で、25歳以上の子供と同居しているのは20、7%。1995年には、14、3%であった。

30歳以上のイタリア人男性で、親元を出ていないか、近いうちに出る予定のないものは36、5%。1994年には14%だったので、倍以上に増えている。

30歳以上のイタリア人女性で、親元で暮らしているのは、18、1%。しかし、娘の場合、息子とは異なり、親と同居の比率は下がっている。1994年には27%であった。

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下院議員の削減

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下院議員の定数が現在の630人から512人に削減された(コリエレ・デッラ・セーラ、10月5日)。

512人のうち、12人は海外選出分。この決定のための投票は、与野党ともに賛成票が投じられた。フォルツァ・イタリア党だけが反対した。

上院は現在の315人(プラス終身上院議員)から184人へと削減される。

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2007年10月10日 (水)

追試の復活

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公教育大臣は、追試制度を復活することを決定した(コリエレ・デッラ・セーラ、10月4日)。

不可の成績を一つ以上とったものは、8月31日まで、あるいはその直後に追試験をうけ、その成績が最終的な成績となる。追試験に不可となったものは、落第することになる。

この案には、与党でも賛否両論で、昔に逆戻りだという意見もある。元大臣のルイジ・ベルリングェルは、フィオローニの方針は正しいが、現代の学校では、生徒たちの達成度は、毎月調べすぐに問題があれば手をつけるべきであって、手遅れとなってからというのはよくない、と語った。

そもそも追試は、1924年のジェンティーレ改革で導入された。1977年に、9月の追試は、小学校と中学校のものは廃止された。

1995年、高校でも追試が廃止され、再履修コースが設けられた。

各学校での赤点の比率は次の通り。芸術系高校でのイタリア語の赤点17、8%。理系高校でのラテン語の赤点39、8%、理系高校での数学の赤点51、6%、言語系高校での外国語の赤点64%。

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2007年10月 9日 (火)

イタリアを舞台にした本の増加

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イタリアを舞台にした外国の本が増えており、それに触発されてイタリアの都市を訪れる旅行者も増えている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月2日)。

イタリアを舞台にした外国の本は、このところ急激に増えている。Bitlab の調査によると、
50年代は、19冊
60年代      21冊
70年代      26冊
80年代      46冊
90年代      116冊
2000年以降 274冊
となっている。

どんな種類の本が多いかというと、注目すべきはミステリーで24%。歴史19%、恋愛小説18%、スリラー16%、美術14%、ファンタジー5%、料理4%の順。

また引用されることの多い都市は、
1。ヴェネツィア
2。ローマ
3。フィレンツェ
4。ナポリ
5。ミラノ
6。ヴェローナ
7。シエナ
8。ポンペイ
9。ボローニャ
10。コモ
11。カプリ
12。パレルモ
13。ジェノヴァ
14。ウルビーノ
となっている。

代表的なものとしては、グリシャムがボローニャを扱った The Broker (2005), 彼は最新作ではパルマをとりあげている。ロバート・ハリスの Pompei (2003).

フランシス・メイスの Under the Tuscan Sun (1996).イタリアでは知られていないが、アメリカではヒットした。 チャンピオンは、ダン・ブラウンで、《ダヴィンチ・コード》のほかに、Angeli e demoni というバロックの広場や教会を扱った作品もある。

文学作品に触発されて訪れる観光客は、そこにとどまる時間が長い傾向があるという。

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2007年10月 7日 (日)

小学校、週四日制の是非

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フランスでは来年度から小学校が週四日制になる予定だが、それについての是非が論じられている(コリエレ・デッラ・セーラ、10月2日)。

ヨーロッパ諸国での初等学校および中等学校での最低授業時間数は次の通り(2002/2003年度でEurydice による)

          初等教育   中等教育

イギリス   861           912

フランス  958(→864) 930

イタリア   980           908

ドイツ     698           874

スペイン  810         1050

ポルトガル910          930

ノルウェー 668         855

スウェーデン741       741

フィンランド627         855

オランダ    940       1289
 
ギリシア    713         910

ポーランド 731         865

ハンガリー 786       1021

ブルガリア 504        890 

平均      755         922

フランスでは、来年度から小学校が週四日制になる。水曜日を休みにする結果、最低授業時間数は、958から864時間へと減る。ヨーロッパの小学校の平均は755時間なので、平均に近づくことになる。イタリアでは、980時間である。

しかし、この案は、イタリアではすべての方面からよろしくないとされている。家庭、教員、学校管理者そして教育学者がこぞって反対している。

週休二日は、イタリアでも1990年から91年に導入された。しかし、水曜日が休みになった場合、イタリアの児童はどこで過ごすことになるのだろうか?

イタリアの場合、学校に変わる施設や措置がないので、困るというわけだ。また、時間数を減らすと、学力格差がより一層広がるという意見もある。裕福な親は、ピアノや乗馬を習わせることも出来るが、そうでない家庭の子供は、テレビやヴィデオ・ゲームに打ち込んでしまうことになるだろう、という教育学者もいる。

週の真ん中に休みを持ってくるのは、ジュール・フェリ(写真)が1882年に導入したものである。彼は、フランスの無償公教育、義務教育の父で、1882年に木曜日を、親が子供に学校外で宗教教育をさずけることが出来る日として学校を休みにした。

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2007年10月 6日 (土)

教皇、ラテン語のミサを準備

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教皇が、旧来のラテン語のミサを準備している模様だ(コリエレ・デッラ・セーラ、9月30日)。

ヴァティカンでは新しい人事も起こり、機関紙 Osservatore Romano の新たな編集長にはジョヴァンニ・マリア・ヴィアンがなった。ヴィアンは、1952年生まれで、1991年からローマのサピエンツァ大学で教父哲学を教えている。

教皇庁の広報室長には、フェデリーコ・ロンバルディが任命された。

文化評議長には、ジャンフランコ・ラヴァージが任命されたが、彼の就任後、教皇が旧式のラテン語のミサをあげる可能性が出てきた。

教皇によるラテン語のミサは、1965年、第二ヴァティカン公会議の終結以降、40年間以上あげられていない。旧式の教皇のミサには、concelebrannti あるいは《corte》とよばれる教皇につきしたがう司祭が多数いた。しかしこれも現在は、廃止されている。

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2007年10月 5日 (金)

サレルノ−レッジョの高速道路、おわらぬ工事

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イタリアの南部、サレルノーレッジョ・カラブリア間の高速道路の修復工事はなかなか終わる見通しがたたない(コリエレ・デッラ・セーラ、10月1日)。

この高速道路A3 をつくるのには、11年(1963年から1974年)かかった。今日の金に換算すると1kmあたり560万ユーロかかっていたが、今日では、1Kmあたり2000万ユーロかかる見込みだ。

また、この修復・現代化には、14年(1998年から2012年)かかる見通し。総コストは、90億ユーロで、イタリア国民一人あたり152ユーロを負担することになる。

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2007年10月 4日 (木)

補正予算、固まる

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補正予算案が固まった(コリエレ・デッラ・セーラ、9月29日)。

これによると、州生産活動税(州が課す事業税、Irap)は4、25%から3、9%に減税される見通し。また、法人税(Ires) は33%から28%へと5ポイント削減される見通しである。

最初の家に関し、税控除額が増額される。固定資産税に対しての控除額が、現行の103ユーロから200ユーロになる。家賃に関しては、年収が1万5493ユーロまでの人は300ユーロ、3万987ユーロまでの人は150ユーロが控除される見込み。

今回の補正予算は、107億ユーロで、このうち60億ユーロは、増収によるもので、46億ユーロは歳出の削減によるもの。

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2007年10月 3日 (水)

ミラノでベイビーブーム

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ミラノでこの9月ベイビーブームが生じている(コリエレ・デッラ・セーラ、9月28日)。

ロンバルディア州で最も重要な産科病院マンジャガッリでは、9月27日現在で、567人の赤ん坊が生まれているが、過去4年の平均とくらべて16、5%増となっている。

他の病院でも出生数は増加している。出産の意志がもたれた(受胎した)のは、ちょっと計算をしてみれば、2006年のクリスマスから、2007年新年にかけてであったことが分かる。

マンジャガッリ病院の話では、10人に8人の母親はイタリア人で、過去と比較して3%増えている。

ミラノでの出生率回復は、ミラノでは独身者が22万人で、子供のいるカップル15万9千より多いので、より意義深いものと考えられている。

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《題名のない子守唄》オスカーのイタリア代表に

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ジュゼッペ・トルナトーレ監督の《題名のない子守唄》(La sconosciuta) が、オスカーの外国映画部門賞へのイタリア代表に選ばれた(コリエレ・デッラ・セーラ、9月27日)。

しかし、イタリア代表は、このところオスカーを獲得していない。トルナトーレはアメリカ人に知られた名前であり、1990年に《ニュー・シネマ・パラダイス》(Nuovo cinema Paradiso)でオスカーを獲得している。

しかし、トルナトーレの映画の指名が簡単に決まったわけではない。ダニエーレ・ルケッティの《Mio fratello e' figlio unico》とはわずか一票差であった。プロデューサによって提出された映画は6本あった。トルナトーレとルケッティのほか、オズペテクの《Saturno contro》, モライオーリの《La ragazza del lago》, ザヌッシの《Sole nero》, クリスティアーノ・ボルトーネの《Rosso come il cielo》が候補作にあがっていた。

審査員は16人のはずだったが、どたんばでジュリアーノ・モンタルドが欠席し、15人での投票となった。一回目は各審査員は、2つの映画に投票する。そこで、選ばれたのが、《La sconosiuta》, 《Mio fratello e' figlio unico》と 《La ragazza del lago》の三作。第2回投票と第3回投票では、5分の4の票を獲得すれば決定だが、もうこの時点で、トルナトーレ8票、ルケッティ7票であった。第4回から第7回投票では、5分の3を獲得しなければならないが、状況は変わらず。第8回目投票は単純多数決なので、それで代表がトルナトーレに決した。

トルナトーレの作品はロシアの演劇女優Xenia Rappaport が、搾取の地獄を抜け出て、謎めいた復讐をとげようとするウクライナ女性を演じている映画である。一方、ルケッティのものは、ジェルマーニャやスカマルチョといった若手がでる政治コメディ。

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2007年10月 1日 (月)

医学部は女性ばかり?

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医学部の学生は、女性の比率が増え続けている(コリエレ・デッラ・セーラ、9月26日)。

現在でも、入学者の60%が女性であるが、2017年には、80%にものぼるとの予測がなされている。
2003年の医学部の卒業生は60%は女性だった。1997年には54%であった。1990年には10−15%にすぎなかった。

一方、大学の医学部で教えている教授は、2018人中167人が女性で、8、3%にすぎない。

女性の比率の増えるなか、外科医と泌尿器科医のなり手が少ないことが懸念されている。

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