《犯罪小説》
《犯罪小説》(ミケーレ・プラチド監督)を観る(イタリア映画祭2007)。
この犯罪組織は実話に基づいている。
犯罪組織の名は、Banda della Magliana というが、これはジャーナリズムが付けた名前で、Magliana というのはローマの地区の名。
麻薬取引だけでなく、この映画でも示唆されているが、政治の世界とはリーチョ・ジェッリや P2(フリーメーソンの組織で政界、官界中枢のメンバーが数多くいた)とも関わっていた。
映画が扱っている時代は70年代から90年代であり、ペコレッリ殺人事件、アルド・モーロ殺人事件、ロベルト・カルヴィ事件、ボローニャ駅爆破事件など、現在でも全容が解明できていないテロになんらかの関わりを持っている可能性があるという。
ローマの犯罪史上最も強力な組織であったが、シチリアマフィアと異なり、ピラミッド型の権力構造はもたず、ボスが一人ということもなかった。
メンバーの何人かは極右組織との交流をアルド・セメラーリ教授を通じてもった。セメラーリ教授は高名な犯罪学者であるだけでなく、P2や秘密警察Sismiとも強いつながりがあった。
映画としては、豪華な顔ぶれで、キム・ロッシ・ステュアートが Freddo (冷血)、ステファノ・アッコルシが警部、ジャスミン・トリンカが Freddo の恋人役といった具合。冷戦時代の闇の深さがうかがえる作品である。
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