《癒しがたき愛》
短編映画《癒しがたき愛》(ジョヴァンニ・コヴィーニ監督)を観る(イタリア映画祭2007)。
登場人物は二人。病気で寝たきりの男と、彼を介護しつつ文字盤をなぞって会話する女。
不思議な衝撃を受ける映画だ。画面を動きまわるのは、文字盤をなぞる女の指、男はかすかに目線が動くのみである。音声を発するのは彼女のみである。しかし、文字盤を女が声に出して読むので、会話にはなっている。
男は、ALS (筋萎縮性側索硬化症)にかかっているのである。彼らはこうして10年間を過ごしてきたことが語られる。
ドキュメンタリータッチではあるが、まさしく映画的な、映画でなけえれば表現しがたい会話、まなざしの交差がここには存在している。
実は彼らのブログがある。
http://www.conoscicesare.org/malattia/
ここで、この映画の予告編や、彼の病歴等々を知ることができる。
この短編映画は、イタリア映画評論家連盟ドキュフィクション賞他多数の賞を受賞している。
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