《カビリア》
無声映画《カビリア》(ジョヴァンニ・パストローネ監督)を観る(イタリア映画祭2007)。
これは、もともと1914年に作られた映画を修復したものである。毎秒16コマ上映で、181分17秒で、オリジナルは183分50秒であった。
第一次大戦前夜の1913年から1914年にかけて製作されたもので、無声映画である。題材は、古代のローマ対カルタゴのポエニ戦争を背景にした冒険と愛の物語。字幕や登場人物の命名はダンヌンツィオの手になるものである。
上映に先立って、トリノ映画博物館の人の解説があり、ステファノ・マッカーニョ氏のピアノ生演奏を伴奏にして上映があった。もともとの映画では、イルデブランド・ピッツェッティが作曲したのであるが、当日のピアノ演奏がどれくらいそれを引用しているのかは不明。三時間ずっと引き続けなので大変である。感じとしてはジャズピアノ風の曲と演奏であるが、時代劇なのでところどころ、重々しい響きが混じっていた。
画像は、以前2001年の「イタリア映画大回顧」のときよりずっと鮮明になっており、ストーリーも波乱万丈で、無声映画独特のリズム(画面と字幕が交互にあらわれる)に慣れれば、退屈しないものであった。エキストラや舞台装置は手抜きがなく、豪華絢爛たるものであることが、デジタル修復で画像が鮮明になったことでよく判った。
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