『イタリアにおける治癒の場所』
『イタリアにおける治癒の場所』という本が出版された。聖人や場所の力によって病気が治るという信仰を紹介したものである(コリエレ・デッラ・セーラ、4月30日)。
筆者はマッシモ・チェンティーニという人類学者で、出版社はMacchione editore, 240ページ、20ユーロである。
423のコムーネが登録紹介されている。
たとえばベルガモ県の San Patrizio a Vertova の傍には眼病に効くとされる泉があって、信者はまずその水で手をぬらし、聖人の像の眼をぬらし、ついで自らの眼をぬらす。
ラティーナ県カンポディメーレの住民は長寿で、その秘密は、ファッジェティーナの泉の水にあると言われている。
マチェラータ県の San Venanzio a Camerino には石が保存されていて、その石には聖人の膝の跡がついており、この石に痛いところをあてると効く、とくに偏頭痛が効くと言われている。
要するに、イタリアの各地にはあらゆる病気を治癒する場所というか奇跡が、キリスト教伝来以前からあるのである。
聖人もそれぞれ得意分野があって、サン・ロッコはペストに、サンタ・ルチーア(写真)は眼病に、サン・タガタは胸の病に、サン・タントニオはヘルペスにご利益があるといった具合である。
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