『女教師への手紙』から40年
ドン・ロレンツォ・ミラーニ(1923-1967) と子供たち
『女教師への手紙』が出版されて40年がたった(コリエレ・デッラ・セーラ、5月22日、ジョヴァンニ・ベラルデッリ)。
日本では、『イタリアの学校変革論ー落第生から女教師への手紙』というタイトルで、1979年明治図書出版から田辺敬子氏の翻訳で出版されている。
この本はイタリアの教育界に激震を起こした。ドン・ロレンツォ・ミラーニは、イタリアの学校が 《scuola di classe》(階級社会にもとづいた学校)であると批判し、農民や肉体労働者の子供は不利な立場におかれると告発した。
そのためこの本は1968年の学園紛争のときの重要なテクストとなった。現在でも、ベルティノッティ下院議長がその名を引用するし、フィオローニ公教育大臣は就任するとバルビアーナ村(ドン・レンツォ・ミラーニが学校を設立した村)に赴いた。
しかしこの本に感動したのは左派だけではなく、ベルルスコーニも感動したと述べている。
また影響力が強いので副作用がなかったとはいえない。落第させることは悪いことであるという考えや、成績・達成度にもとづく入学試験は社会階級を固定化するという考えである。
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