フローレス、スカラ座のタブーを破り、アリアのアンコール
スカラ座のタブーを破り、テノールのフアン・ディエゴ・フローレスがアリアのアンコールを歌った(コリエレ・デッラ・セーラ、2月21日)。
アリアを聴衆の拍手に応えてもう一度歌う(bis) ことは、スカラ座では、1933年以来、禁じられてきた。
この「悪習」を禁じたのは、指揮者のトスカニーニで、最後のビスは、シャリアピンの『セビリアの理髪師』であった。
合唱のみが例外で、1984年『第一次十字軍のロンバルディア人』、1986年と1996年の『ナブッコ』では合唱曲のアンコールがあった。
しかしながら、アリアでは、カラスやテバルディ、パヴァロッティ、ドミンゴの時代にも無かったのである。
今回、ペルー人のテノール歌手は、長い拍手のあとついにビスに応じたとのことである。演目はドニゼッティの『連隊の娘』で、その中の《ああ友よ》というアリアである。
指揮は、カナダ人のイヴ・アベルだが、眠気を催し、表面的であった。フローレスはずば抜けており、ハイC(高いドの音)を連発を見事にこなし、フレージングも完璧だった。しかし、デジレ・ランカトーレ、フランチェスカ・フランチ、アレッサンドロ・コルベッリといった共演者の出来もよかった。
終わりに、ちょっとしたハプニングがあり、天井桟敷からビラがまかれた。『カンディード』(ベルルスコーニやブレアがパンツ一枚で登場する演出)が見たかったという内容であった。
| 固定リンク


コメント