ムッソリーニ文書の真贋
ムッソリーニの手帳と称するものが5冊出てきたが、その真贋をめぐり、議論がかまびすしい(コリエレ・デッラ・セーラ、2月12日)。
「本物の」ムッソリーニの手帳と称するものが出現したことはまれではない。1959年には、アマリア&ローザ・パンヴィーニによって巧妙に作り上げられた日記が出てきて、出版社のモンダドーリに売りつけられた。
1967年には、今回と同様に、赤十字の手帳につけた日記が、ロンドンのスパイによって、アンジェロ・リッツォリ(出版者)に提供された。
1980年代半ばにはヒトラーの偽日記が出てきた。
ファシズムの歴史家として名高いレンツォ・デ・フェリーチェは、1960年代にムッソリーニの日記と称するものが偽物であることを見破ったという。おそらくはアンジェロ・リッツォリから現物を見せられて、デ・フェリーチェは「日記」に取り組んだ。
そこに書かれているエピソードなどは真実味があった。最初の疑いは、i の字のカーヴが、通常のムッソリーニの筆跡と異なることだった。
それだけでは不十分で、デ・フェリーチェは日記に今日はいい天気だったという記述が多いのに気づき、空軍の記録と突合せた。そこで、日記との不一致を明らかにして、気象の記述のでたらめさから、偽物であることを突き止めた。
こうした事件が以前に何度もあるため、懐疑的な専門家も多いのだが、マルチェッロ・デッルートリ議員や、統帥の孫アレッサンドラ・ムッソリーニは、今回の5冊の手帳が本物であると信じている。
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