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2007年1月29日 (月)

マルティーニ枢機卿、尊厳死への可能性をさぐる

Martini_carlo_169 カルロ・マリア・マルティーニ枢機卿

カルロ・マリア・マルティーニ枢機卿が尊厳死に前向きな発言をした(コリエレ・デッラ・セーラ、1月22日)。

マルティーニ枢機卿は、経済紙 Il Sole 24 Ore によせた文章の中で、これからはピエルジョルジョ・ウェルビ(筋ジストロフィを背負い、自らの意思で、呼吸器のスイッチをはずしてもらい、昨年12月20日亡くなった)のようなケースが増え続けるだろうし、教会はより大きな注意を払うべきだと述べた。

80歳を迎えるマルティーニ枢機卿は、健康や病いや老齢の問題について考え、ウェルビ事件や安楽死の問題についても考察している。

枢機卿は、安楽死と、執拗な治療を避けることの区別は、きわめて重要だとしている。デリケートな問題であり、マルティーニは、考えの基準をカトリック教会のカテキズム(教理要諦)に求めている。

それによれば、安楽死とは、死を「積極的に」引き起こそうとすることであり、執拗な治療を避けることは、死を手に入れようとするのではなく、死を阻止できなくなることを受け入れることなのだ。

解決すべき問題は、神学的、道徳的観点に限らず、司法的観点からも存在する。枢機卿は、司法的観点から基準を整えることが、患者や医師を守るために必要であるとし、ただしそれは、どんな意味でも安楽死を合法化するものではないとしている。

マルティーニは、2005年のフランスの370号法律を引用し、これが完璧ではないが、バランスのとれた法律で、多様性をもった社会で十分な合意を得られるものとして紹介している。これは、生物学的遺言と呼ばれ、自分の意思が表明できなくなった時のために、あらかじめ治療の限界と中断の境界を決めて、書いておくものである。

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