37の学科で、学生が一人きり
イタリアの大学で、たった一人しか登録していない学科が37あることが判明した(コリエレ・デッラ・セーラ、12月27日)。
1人しか登録者がいない学科(corsi) は、25大学の37コース。
1.アンコーナ大は、2コース:情報工学、ブドウ栽培およびワイン醸造
2.ボローニャ大は、6コース:社会教育、大気および気象物理学、人類学、東洋の歴史・文化・文明、国際関係論、環境毒物学
3.フォルリ大は、2コース:応用言語間コミュニケーション、治安のための社会学および犯罪学
4.ラヴェンナ大は、3コース:考古学遺産、建築工学、法科学
5.リミニ大は、2コース:市場および観光システム経済学、社会教育学
6.レンデ大は、1コース:化学工学
7.カメリーノ大は、1コース:薬物、食物、環境の毒物学
8.カターニャ大は、1コース:領域保護のための応用地球物理学
9.フェッラーラ大は、1コース:気象学と環境
10.フォッジャ大は、1コース:環境および領域経済学
以下、11から25までは省略。
その他に、2人しか学生がいない学科が10あり、3人しか学生がいない学科がやはり10、4人の学科が15、5人の学科が8、6人の学科が23といった具合。
こうして15人以下の学科は、323に達する。
どうしてこのような事態になったのか? 一因は、学科の急激な増加にある。2000/2001年には全国で2444学科だったのが、2005年末には5400学科に達している。
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コメント
4年で倍以上ですか!?すごい数ですね。日本でも大学や学部・学科の新設が相次いでいますね。潰れる大学も多いし、少子化で学生は集まらないしで、先は知れてるのになんて思ってしまいますけど、ビジネスチャンスなのですかね。
投稿: azusa | 2007年1月 4日 (木) 18時34分
そうですね。
1.イタリアの場合、大学への進学率に上昇の余地があったということ。
2.これまでは、4年のコースが中心(医学部などは6年)だったが、新たに作る学部・学科は3年のコースであること。
3.3年のコースは、実業との連関が強いものや新分野の学問が多く、世の中の変化を反映しやすい。
といった特徴があるかと思います。
でも、それだけ沢山作ると、予想に反して学生がほとんど来ない学科もあったということでしょうね。
投稿: panterino | 2007年1月 4日 (木) 20時43分