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2006年10月 1日 (日)

安楽死をめぐる賛否

Napolitano2 ナポリターノ大統領

ピエルジョルジョ・ウェルビへのナポリターノ大統領の返書が端緒となった安楽死をめぐる論争は党派を越えて、多様な意見が交わされている(コリエレ・デッラ・セーラ、9月25日)。

ウェルビは、大統領にあてたビデオ・レターの中で、「大統領、私は人生を愛しています。人生は、あなたを愛する女性、髪をかけぬける風、顔にあたる太陽です。私は、メランコリックではないし、鬱状態でもありません・・・死ぬことを考えればぞっとしますが、残念ながら、私に残されたものは、もう人生とはいえません・・・生物学的機能を維持する頑固で馬鹿げた執拗さのみです」と述べている。

安楽死をめぐっては、いくつかの概念・キーワードを整理する必要があるようで、囲み記事から紹介する。

積極的安楽死(eutanasia attiva)
    末期患者に対し、直接的な行為で、たとえば患者に致死的薬物を投与することによって、死に至らしめる。

消極的安楽死(eutanasia passiva)
    末期患者に対し、生命に関わる薬や治療、たとえば人工栄養を中断することによって、死に至らしめる。

自殺幇助(suicidio assistito)
    誰かが、しばしば医師が、末期患者が死ぬのを手伝う。例えば、医師が薬物を処方し、患者はそれを自分で摂取する。

執拗な治療(accanimento terapeutico)
   状態の改善が期待できないのに、苦痛をともなう治療を長引かせることは、執拗な治療と考えられている。

尊厳死をもとめる遺書(testamento biologico)
    医師の処置に関し、患者にコミュニケーション能力が無くなった場合でも、患者の意志を尊重することを保証するための書類。

下院議長のベルティノッティは、安楽死を論ずることに賛成であるが、上院議長のマリーニは、安楽死を論ずることは論外だが、尊厳死を求める遺書については真剣に議論する余地がある、としている。

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