デ・ロベルトの小説、映画化される
フェデリーコ・デ・ロベルトの小説「副王」が映画化される(コリエレ・デッラ・セーラ、8月8日)。
スペイン系のシチリアの副王ウゼダ家の人々の物語。舞台はリソルジメントの時期で、トマージ・ディ・ランペドゥーサの『山猫』(ヴィスコンティの映画によって名高い)と重なる。
実際、ヴィスコンティは、この小説も映画化しようと考えていたのだが、実現しなかった。
今回、この作にいどんだのは、ロベルト・ファエンツァ監督。トリノ出身、1943年生まれ。
原作者のフェデリーコ・で・ロベルトは、ヴェリスモ(自然主義)の最も若い作者(1861-1927)だった。
主演は、クリスティアーナ・プレツィオージ、ランド・ブッツァンカ、他。映画館で上映の後、RAIで二回にわけて放映される予定。
この小説が映画化されるのは、テレビ映画を含め初めてとのこと。若き日のファエンツァ監督にこの小説を読むようにすすめたのは、当時、この小説の映画化を試み、台本を書いていたヴィスコンティであったが、映画化実現には、宗教関係者からの反対が強かったという。
シチリアのベネディクト派の修道院における悪魔払いのすさまじさが描かれていることが一つの原因らしい。
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コメント
ほほう。I Vicere'の映画化ですか。
これ、すごく長いですけど、おもしろい小説ですよ。
実はこの小説の翻訳を考えているんですが、出してくれそうな出版社がなくて手を付けていません。
デ・ロベルトはクローチェが酷評したせいでずっと無視されてきた作家ですが、最近になって再評価が進んでいるようです。
投稿: Shibano | 2006年8月17日 (木) 10時13分
そうですか。映画が日本で上映されて、翻訳の機会が生まれるといいですね。是非、映画も見たいし、小説も読んでみたいです。
『山猫』以上に貴族階級の内幕を、冷徹に描いているようですし。
デ・ロベルトのこの小説、出版後17年たっても2000部がはけず、批評家に評価されるようになったのは、第二次大戦後、ルイジ・ルッソによる版が出てからだそうですね。
投稿: panterino | 2006年8月17日 (木) 14時21分