詩とインターネット
詩人のナンニ・バレストリーニが、出版社は詩の本の出版を止めてしまったが、インターネットがあるという議論を投げかけた(コリエレ・デッラ・セーラ、8月5日)。
バレストリーニは、グルッポ63という、1960年代の前衛芸術運動の創設メンバーの一人で、詩人・小説家。グルッポ63には、ウンベルト・エーコやサングイネーティなどがいた。
バレストリーニの言うように詩の本は売れないのだが、古典とみなされるものは売れる。Meridiani のシリーズに入ったものは、どれも成功をおさめている。
20世紀の詩人で、流通しているのは、クヮジーモド、ウンガレッティ、モンターレ。パヴェーゼにルッツィ。
詩の市場で、基準となる出版社は3つか4つで、モンダドーリ、エイナウディ、ガルザンティ、グァンダ。
現代詩となると話は別で、出版社が無いわけではない。クロチェッティ、カンパノット、インテルリネア、Scheiwiller、ブック、マンニなどなど。詩の雑誌も、Poesia がしぶとく生き残っている。
本の市場を研究するジュリアーノ・ヴィジーニによると、詩人で年に5000部以上の売り上げがある人は少ない。というわけで、本格的な市場というものを語ることは出来ない。
現代詩人で売れているのは、アルダ・メリーニ、パトリツィア・ヴァルドゥーガ、パトリツィア・カヴァッリ、マグレッリだという。
イタリアにおいて、詩を出す出版社は600あり、年に3000冊が発行されるが、よくよく内情をみると、ほとんどが自費出版に近いという。
出版社にとってインターネットは、スカウトのチャンスを与えてくれるものではあるが、伝統的な形ーー雑誌を読んだり、自発的な持ち込みを評価するーーも続いていくとのこと。
| 固定リンク



コメント