イタリアにおけるジャンセニスモ
『イタリアにおけるジャンセニスモ』(Edizioni di Storia e Letteratura) が出版された。近く、続編となる2巻がでて、3巻本となる予定。
ジャンセニスモほど、深く秘かな影響を与えた思想も少ない。オランダの司教コルネリウス・ヤンセニウス(ヤンセン)(イタリア風には Cornelio Giansenio) がアウグスティヌスの思想に影響を受け、原罪は人間の自由を損なってしまったので、人間が救済されるには、神の恩寵によるしかない、と主張した。
これは、当時、法王庁で隆盛を極めていたイエズス会の自由意志を重視する考え方とまっこうから衝突した。
インノチェンツォ10世は、1653年の大勅書 Cum occasione でヤンセニウスの著作の中の5命題を異端として断罪した。
ジャンセニスモは、フランスで特に発達した。パスカルやアルノーが信奉者として名高い。
イタリアでは、銀行家のエンリコ・クッチャの態度がジャンセニスト的と言われた(彼はスカラ座の初日に決して姿を現わさなかった)。
作家ではマンゾーニや彼に近かったマッツィーニの母マリア・ドラーゴ。近年では、ピオ10世のカテキズム(教理問答)は、ジャンセニスト的であったと言われている。
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