パーパの葬儀とコンクラーヴェの費用
教皇庁の2005年の収支は、970万ユーロ(約14億円)の黒字であった(コリエレ・デッラ・セーラ、7月13日)。
これは、ここ8年でもっとも良い数字。
ジョヴァンニ・パオロ2世の葬儀とコンクラーヴェに要した費用は、700万ユーロ(9億8千万円)という。
それに対し、収入でもっとも大きいのは、ヴァティカン博物館で、380万枚で、4560万ユーロの売り上げ。
世界中の教会からのサン・ピエトロ寺院への寄付金は、4724万ユーロにのぼり、前年度より15%増加した。額はアメリカからのものがもっとも多い。これは教皇への寄付金として処理され、それが慈善事業や、コンクラーヴェの赤字の穴埋めに使われるのだという。
大きな赤字事業は、ラディオ・ヴァティカーナ。ラジオ局であるが、イデオロギー的な理由で、広告が不向きであるし、聴取者も世界中に散らばっているので、スポンサーも関心を抱かないのだ。これは2350万ユーロの赤字である。
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コメント
言われてみれば教会だってお金使いますよね。考えたことがありませんでした。ラジオまでやっているとは驚きですね。
トータルで見るとかなり経営成績がよいですね。日本のお寺とおんなじで、教会もお金持ちなんですね。この黒字は次年度に繰り越しですか?
投稿: azusa | 2006年7月20日 (木) 22時54分
そうですね。テレビもラジオも持っているんですね。新聞も雑誌も発行しています。
カトリック教会はある意味では世界一のお金持ちです。ただし、教会の建物とか絵画・彫刻を売ることはないので、資産家といった方がよいのかもしれません。しかも、その資産は年代物で、修復に相当お金がかかるようです。
黒字は、たぶん、繰り越しでしょうね。
投稿: panterino | 2006年7月20日 (木) 23時38分