100のコムーネが州の変更を希望
イタリアで約100のコムーネ(市町村に相当)が、帰属する州の変更を望んでいる(コリエレ・デッラ・セーラ、7月18日)。
その理由は大きく分ければ二つある。
マレッキアの谷の7つのコムーネは、「ここは法律上は、マルケ州だが、名物料理は、ピアーダなのです。われわれがエミリア・ロマーニャ州に属している証拠ですよ」と、フランコ・ヴィチーニ。辞書には、ピアーダは、ロマーニャ地方特産のピッツァの台のように丸く焼いた大型パン、とある。
しかし、実際は、料理とは無関係の理由もある。「ここの県庁所在地はペーザロだが、85キロも離れている。しかもリミニ経由で行かねばならない」
このように、イタリアには約100のコムーネが、州を移りたいと考えている。カンパーニャ州からモリーゼ州、モリーゼ州からアブルッツォ州、トスカーナ州からエミリア・ロマーニャ州などなど。
州を移りたいもう一つの理由は、経済的なものである。特別州は、普通州よりも、気前がよいのである。税金は安く(最高40%安い)、州からくるお金も多い(約2倍)。それを理由にヴェネト州からフリウリ州、ピエモンテ州からヴァッレ・ダオスタ州に移りたいと願うコムーネも出ている。
コムーネが属する州を変更する手続きは、次の通り。まず、破毀院の許可を得て、住民投票をする。そして、大統領と内務大臣の認可をえる。投票で、有権者の50%以上の同意が必要。
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