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2006年6月17日 (土)

祈りとミサと政治的影響力

イタリア人の約8割は、頻度は様々であるが、お祈りをしていることが調査で判った(コリエレ・デッラ・セーラ、6月13日)。

調査対象は1000人、2006年5月実施されたもの。

毎日、一度あるいはそれ以上祈る 34%
少なくとも一週間に一度祈る     24%
少なくとも一月に一度祈る      9%
一年に何度か祈る          16%
全然祈らない             17%

また、毎週日曜日にミサに行くと答えた人の調査は次の通り。(1956年は1893人が対象、2006年は800人が対象で、2006年4月実施)。

1956年  69%
1996年  32%
2006年  27%

イタリア人で規則的にミサに行く人は減っている。1950年代には、過半数であったものが、今日では27%で、約4分の1に近づいている。

この傾向は、政治の大変化が起こった時期に生じている。かつては、教会は、直接的に影響力を行使した。「カトリックの政党」、キリスト教民主党(DC)を通じてである。

やがて、カトリック世界へ帰属意識を持つ者の数が低下し、キリスト教民主党が危機を迎え、教会は戦略を変えた。

介入の形をより間接的にし、投票でここを選びなさいという形ではなく、さまざまな政治勢力を横断して、テーマごとに影響力を行使したりしている。

近年では、第三段階に入ったという。教会は、特に倫理的問題には、明快な態度を取るようになった。人工授精やモーニング・アフター・ピルなど。

昔は、家族や生殖の問題は、教会の専権事項と考えられていたが、近年では他の勢力も発言するようになった。その一方で、教会は、他の分野にも影響力を行使し始めた、と政治学者のイルヴォ・ディアマンティは考えているようだ。

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コメント

カトリックのpraticanti=信仰実践者の最低の定義が日曜ごとにミサに出席することですが、27%というのはわたしの実感よりも高いですね。おそらくアンケートの対象者の年齢層にもよると思います。

というのは、教会で姿を見かけるイタリア人は圧倒的に年配の人が多いですから。

これが全年代を対象とした調査であれば、もっと低い数値が出るように思います。

投稿: Shibano | 2006年6月17日 (土) 13時23分

そうですね。
これはCATIというところが実施した調査で、誤差は3,5%ということになっています。
年代によってパーセントは異なるでしょうし、大きな都市と、小さな集落でも異なるのではないでしょうか。小さい町では、娯楽が少ないので、日曜日におめかしして、教会のミサに出かける、つまり、教会が一種の社交の場でもある気がします。

投稿: panterino | 2006年6月17日 (土) 22時50分

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