モンテッソーリ、テレビ・ドラマに
イタリアを代表する教育学者マリア・モンテッソーリの生涯がテレビ・ドラマ化され、2007年春に放映される(コリエレ・デッラ・セーラ、6月24日)。
モンテッソーリといえば、1000リラ札に肖像がのっていた有名なイタリアの教育学者。日本にもモンテッソーリ・メソッドにのっとった幼稚園がある。
今回は、パオラ・コルテッレージという喜劇女優がテレビ・ドラマでモンテッソーリを演じ、Canale 5 で放映されることになった。
モンテッソーリは、イタリア人女性ではじめて大学の医学部を卒業した人。また、伝統的な結婚制度からはずれた所で母になった人でもある。
コルテッレージは、モンテッソーリを「19世紀に生まれたけれど、100年先の頭を持っていた。とても近代的で、男性が支配していた時代なのに、フェミニストで、キャリア・ウーマンの先駆者だわ」と評している。
モンテッソーリは、キアラヴァッレ(アンコーナ県)で1870年に生まれた。ローマ大学卒業後すぐに、「障害児」および捨て子の教育にとりかかる。
1906年、「子供の家」をローマで設立。彼女の教育方法は革命的で、ファシズムはそれを取り込もうとしたが、彼女はのらなかった。
私生活では、モンテッソーリは、ジュゼッペ・モンテサーノとの間に子供をもうけた。モンテサーノも大学の心理学の教授であったが、彼は貴族の出で、別の女性との結婚が決まっていた。
そこでモンテッソーリの息子マリオは、父親に認知はされるが、よその家にあずけられ、何年もたってから、実の母はこの人と明かされることになる。
マリアは、モンテサーノとの愛が終わった後は、黒い服だけを着ていた。愛の喪が、1952年に亡くなるまで続いたのである。
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