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2006年5月25日 (木)

ビンディ家庭大臣と事実婚

ロジー・ビンディ家庭大臣がコリエレ・デッラ・セーラ紙のインタビューに応じ、事実婚についての見解を明らかにした(コリエレ・デッラ・セーラ、5月21日)。

家庭大臣(ministro della Famiglia) というのは、無任所であるが、今般のプローディ政権によって新設されたポストである。

ロジー・ビンディは、教育相になるかと思われていたが、そちらは、フィオローニが就任し、ビンディは新設の大臣になった。

ビンディは「初めて、とうとうイタリアにも家庭のための大臣ができた。教会の考えを聞かねばならないと思うけれども、社会の変化や、家庭の様々な形を考慮にいれねばならないとも思う。つまり、私のカトリックとしての価値観と、多様な考え、多様な傾向への尊重を統合するということだ」と語った。

大臣として、ビンディは、事実婚(通常、coppia di fatto という言い方がなされるが、L’Unione は選挙公約の中では、unione civile という言い方をしている)に関して、単に私人としての権利を認めるだけでは不十分としている。

ここで整理しておくと、おおまかに事実婚と呼ばれるものに三通りある。

Pacs:Patti civili di solidarieta’ (連帯市民協約)。事実婚のカップルに対し、経済、税、社会保障に関する権利を付与する。
CCS: マルゲリータ党のリーダー、ルテッリが唱えるもので、contratti di convivenza (共同生活契約)といい、私人としての権利のみを認める。
unione civile: L'Unione は、Pacsという言い方は避けて、unione civile と呼んでいる。中身の詳細はこれから、ということになろう。

もっともビンディは、どこまでが私的権利で、どこまでが公的権利かという区別を厳密にするのは、不可能だという考えで、これから大いに議論しなければならないとしている。

また、ビンディは、国民投票で否定された人工授精に関す法律の改正については、、まったくこの法律が不可侵というわけではないし、大転換をするというわけでもない、と述べた。

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コメント

無任所大臣と普通の大臣はどう違うのでしょうか?

投稿: maru | 2006年5月25日 (木) 17時30分

普通の大臣は、省庁(役所)があって、予算があって、そこを所轄するわけですが、無任所大臣は、省庁が無いわけです。スタッフも少ないでしょうし、予算もどう確保するのかという問題があって、「軽い」大臣とみなされることもあるようです。
もっとも、家庭大臣があつかう事実婚についての場合、調査などは別の部署や外部に委託するとして、政策を練りあげることが仕事であって、新たに省庁を作る必要はないのでしょうね。

投稿: panterino | 2006年5月25日 (木) 23時08分

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