《無防備都市》の脚本、発見
長らく行方不明になっていた 《無防備都市》 の脚本が発見され、近くそれを含んだ単行本が出版される(コリエレ・デッラ・セーラ、5月6日)。
「映画の歴史は2つの時期に分かれる。《無防備都市》の前と後だ」と言ったのは、オットー・プレミンガー(プレミンジャー:オーストリア生まれで、アメリカで活躍のため両方の発音がある)監督であるが、5月8日は、《無防備都市》をつくったロッセリーニ監督の生誕100周年である。
《無防備都市》をめぐっては、様々な伝説がある。照明の電気は、米軍用の新聞の編集局から盗んだ(本当)とか、用いられたフィルムが質の悪いものだった(うそ)とか。
長年、謎とされてきた脚本をめぐるミステリーを、批評家・脚本家・映画監督のステーファノ・ロンコローニが解き明かした『《無防備都市》の歴史』が、ボローニャのチネテーカおよび出版社 Le Mani から出る。
これまで、一部には、《無防備都市》は、脚本などなくて、ロッセリーニの霊感によってストーリーの進行が決まったなどと言われていたが、セルジョ・アミデイの書いた脚本をついにロンコローニが入手したのである。
結局、脚本は撮影より前に存在したことが判明した。脚本と映画の相違点で大きな違いは二つ。
ピーナ(アンナ・マニャーニ)が死ぬ場面とドン・ピエトロへのとどめの一撃が、脚本ではファシストによるものとなっていたのが、ナチスによるものに変更されている。これは、おそらく、映画が製作された時期、国内での融和がはかられていたためだろうと推察される。
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