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2006年4月10日 (月)

ウニクレディト銀行、欧州第4の銀行に

ポーランド政府とイタリアのウニクレディト銀行が合意し、ポーランド国内の銀行を合併することが承認された。ユーロ圏で第四位の銀行となる(コリエレ・デッラ・セーラ、4月6日)。

これには前段階があって、そもそもイタリア・ミラノを本拠地とするウニクレディト銀行がドイツのヒポ・ウント・フェラインス銀行(HVB)を買収した。ウニクレディトは北イタリアが地盤であり、HVBは南ドイツが地盤で、オーストリアにも支配力を持っていた。HVB1株に対し、ウニクレディト5株の交換比率で、HVB株主にウニクレディトの株式が割り当てられた。これによりHVBの株式の100%をウニクレディトが取得した。

こうしてイタリアのウニクレディトはドイツのHVBを吸収合併したわけだが、両行は、それぞれポーランドの銀行(株)を所有していた。

ウニクレディトは、ポーランドのペカオ銀行の民営化に参加、約53%の株式を保有。HVBは、ポーランドのBph(商工銀行)の民営化に参加、約71%の株式を保有。

親会社同士が一緒になったので、ペカオとBphも合併するのは当然視されていたが、ポーランドの首相が待ったをかけたのである。カジミエシ・マルチンキエエビッツ首相は、ポーランドの最大行が外資系になるのを嫌っていたと思われる。

それに対し、EU委員会がノーを突きつけ、ウニクレディトによるポーランドの2銀行の吸収・合併が可能になったのであるが、妥協として、次の二点が打ち出された。

Bph(商業銀行)のブランドを譲渡することと、Bphの480ある支店のうち200支店を譲渡すること、である。残った支店は、ウニクレディトがすでに買収したペカオ銀行へ統合させる。こうして、ペカオ銀行は、ポーランド第一(従業員2万6千人)の銀行となる。

これで、ウニクレディトとHvbの合併の障壁となっていた懸案が解消され、新ウニクレディトは、ドイツと新ヨーロッパ(東欧)に勢力拡大を目指す。

追記:記事をまとめるにあたり、ジェトロの
http://www.jetro.de/j/hp2005all/doko/April-Juni/doko16062005.htm 
および、ブログ「ポーランド国暗夜行路」の
http://d.hatena.ne.jp/czarnykint/20060105 
を参照しました。お礼申し上げます。

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