「ネイチャー」の警告
科学雑誌「ネイチャー」がイタリアの科学の現状に対し警告を発した(コリエレ・デッラ・セーラ、3月18日)。
この特別記事は、アリソン・アボットの筆になるもので、「イタリアの科学を救うには」と題されている。この記事が、現政権を批判しているのは、《industry-friendly》な研究を優先していること。即ち、具体的で、直ぐさま、結果が出るものを重視し、純粋で基礎的な研究をなおざりにしている点である。
また、2005年に政府が研究のために費やす予算は、国内総生産の0,71%である。
給与についても問題がある。5万5千人の研究者は、月額900から1000ユーロで働いているが、イギリスでは、平均で3600ユーロもらっている。
研究者の高齢化も悩みの種だ。イタリアの研究者の平均年齢は50歳。非常勤が平均で8年続く。
ウニオーネ(中道左派)のプローディは、政権を獲得したら、基礎研究を再び立ち上げると言っているが、懸念もある。イタリアは生体幹細胞の利用についてヨーロッパの中でも最も規制の厳しい法律があるのだが、プローディは、実験に反対する仲間をどう説得するのかという疑問を「ネイチャー」は提出している。
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