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2006年3月 5日 (日)

浮動票の行方

総選挙を6週間後に控え、中道左派は3~5ポイントのリードを保っている。有権者の約4分の1をしめる浮動票の行方が鍵を握りそうだ(コリエレ・デッラ・セーラ、2月28日)。

コリエレ・デッラ・セーラは、2月22-23日に、1600人を対象に世論調査を実施した。

投票方針が決まっている人は約75%。その人々のうち、

 ・ 政党のみで決める人 26%。
 ・ 中道右派・左派両方の1つ以上の党を考慮する
                 19%
 ・ 連立のなかで(中道右派なら右派のなかで)1つ以上
   の党を考慮する    55%

投票方針が決まってない人(indecisi)は全体の約25%。その人々のうち

 ・ いずれにせよ中道左派  44%
 ・ いずれにせよ中道右派  26%
 ・ はっきりした方向性なし  30%

である。

 以前は、イタリアでは、支持政党が明確で、それ以外の党にはいれないという人が多数派をしめていた。しかし、現在そういった固い票は、20-30%にまで減少している。

 過去の選挙から見ると、中道右派と中道左派の壁を越えて、投票対象を変える人は、約4%。割合としては小さいし、心を捉えることが最も困難なグループであるが、このグループの動向が大勢を決する場合もある。

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コメント

固い票が減った原因は何ですか。日本みたいに、どうせ世の中かわらないもんなあ、というあきらめ?

投稿: azusa | 2006年3月 6日 (月) 03時00分

どうも、冷戦が終わり、イデオロギーの存在感が希薄になったせいのようです。つまり、冷戦中は、今の体制を守る(キリスト教民主党)のか、社会主義を目指すのか(イタリア共産党)という対抗軸が、明白で、なおかつ両者の溝は、きわめて大きかったと思います。
キリスト教民主党も、イタリア共産党も、事実上なくなって、あるいは発展解消して、どちらも中道右派、中道左派とくくられるように、現在の政党は、取りうる政策の幅は限られているので、昔と較べれば、差異は小さくなっているわけですね。
まあ、中道左派といっても10党以上あるわけで、中道左派に入れることには決めたけれど、どの党にするかは、まだ決めてないという人も多いわけです。

投稿: panterino | 2006年3月 6日 (月) 18時49分

はじめまして。イタリア人はなぜ支持政党が明確なのでしょうか?

投稿: nana | 2006年3月 7日 (火) 21時20分

そうですね、現在でも浮動票が約4分の1というのは、日本よりは少ないでしょうね(昔はもっと少なかったわけです)。
おそらく、それは、日本よりも階級社会が残っているということと関係があると思います。
以前であれば、自分は労働者階級であるから、労働組合(これがイタリアでは日本よりずっと強い。ただし、それが政党によって系列化しているわけですが)に入り、○○党に入れる、というようなパターン。
逆に、もともと貴族やブルジョワで、土地や資産をたくさん持っていて、だから××党というようなパターンもあるでしょう。(もちろん、ヴィスコンティのような赤い貴族はいましたけれど。)
また、インテリの場合、インテリであるがゆえに、現体制に批判的であり、その観点から、△△党というように。
自分のアイデンティティーが、社会階層(あるいは階級)と不可分の形で形成されると、支持政党は自ずと決まりやすかったのではないでしょうか。
言い換えると、社会の中での自分のポジションが見えやすいのがイタリアで、日本は見えにくい社会だった、ということになるかもしれません。
日本の場合、今は格差が広がりつつありますが、かつては一億総中流と言われていたわけですから、イタリアと事情はかなり異なりますよね。

投稿: panterino | 2006年3月 7日 (火) 23時20分

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