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2006年2月22日 (水)

調子の狂った銅メダル

男子リュージュ二人乗りで、イタリア選手は銅メダルを獲得したが、その喜びもつかの間、イタリア国歌を知らないとの選手の発言が波紋を呼んでいる(コリエレ・デッラ・セーラ、2月16日)。

銅メダルを獲得したのは、ゲルハルト・プランケシュタイナー、オズワルト・ヘーゼルリーダー組。

記者が、「もし金メダルを獲っていたら、授賞式で、チャンピ大統領の希望通りに、イタリア国歌(Inno di Mameli)を歌いますか?」と尋ねたのに対し、36歳の森林警備隊員プランケシュタイナーは、「なんだって?」。記者がもう一度「Inno di Mameli  を歌っていたでしょうか?」それに対し、プランケシュタイナーは、明らかにドイツなまりのイタリア語で、「そんな歌(canzone)知らないよ」と答えてしまったのだ。

その場にいた何十人もの人は、驚愕した。国家の軍隊の一部に所属する、アルトアディジェ出身のイタリア人スポーツ選手が、イタリア共和国国歌を歌(canzone)といい、知らないと言ったのである。

この一部始終は、テレビでイタリア中に流れてしまった。その後、彼の代理人の発表で、彼のメッセージが伝えられた。「自分は誓って、国歌を知っている。自分はイタリア人である。誤解が生じたのは、イタリア語の能力が完璧でなかったからだ」。

アルト・アディジェは、母語がドイツ語の住民が多数派であり彼もそうであることは、名前からも判る。地名に関しても、この地域では町が二つの名前を持っている。イタリア風とオーストリア風の別々の名前があるのだ。この地域のこと自体もアディジェ川上流域という意味で、イタリア側はアルト・アディジェというが、オーストリア側が南ティロルというのである。

それだけに、オーストリア政府が南ティロルのドイツ語住民を保護しなければと言えば、イタリア政府は神経質になるし、この地域のスポーツ選手が国歌をないがしろにしたとも受け取れるような発言をすると、波紋を呼ぶのである。

一般的に言えば、サッカーのイタリア代表チームでも、歌うはずの時にちゃんと国歌を歌っている選手は半分以下のように見える。

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