イタリア労働総同盟とオペラ
ニコラ・ピオヴァーニ(ベニーニ監督の映画で音楽を担当)が、イタリア労働総同盟の結成100年を記念したオペラを制作中である(コリエレ・デッラ・セーラ、1月3日、なお1日と2日は休刊です)。
Cgil(イタリア労働総同盟)のためのオペラ。主題は、一世紀にわたる闘争、希望、より不平等でない世界実現のための責務。
台本はヴィンチェンツォ・チェラーミ、音楽はニコラ・ピオヴァーニ。4人のソリストとオーケストラ。2006年5月29日、ローマのアウディトリウムで初演。タイトルは、『100年のカンタータ(La cantata dei 100 anni)』。委嘱作品である。
Cgilが結成されて100年なので、委嘱の意図は明白である。ピオヴァーニは、ベニーニの映画の音楽担当で知られているが、マフィアに暗殺されたジョヴァンニ・ファルコーネ判事を記念する音楽を書いているのだという。
政治的オペラと定義してよいのか、という記者の質問に、定義の仕方次第だと応えている。「狭い意味でとれば、退屈そのものだろうが、広い意味でとれば、普遍的ということになる。誰でもブレヒトの『三文オペラ』を思い出すだろう。1928年に書かれたのだが、まるで今書かれたみたいだ。マッキー・メッサー(メックメッサー)なんて、まったくリクッチ(銀行株買い占め事件に登場している不動産業者ー管理人の註)みたいじゃない。政治的作品かって?いや、古典だね。古典は永遠だ」とのこと。
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