イタリア中央銀行総裁、任期6年に
イタリア中央銀行総裁をめぐる規定の改正が提案された(コリエレ・デッラ・セーラ、12月21日)。
これまでの規定と、改訂案をそれぞれ紹介しよう。
これまでの規定によると、総裁の任命は、上級委員会の判断をまつ。決定は、出席者の3分の2以上の賛成による。指名および解任は、大統領令(国家元首令)による。総裁の任期は、世界で唯一であったらしいが、無期限で、年齢制限もなかった。権限は、絶大で、単独支配であった。銀行の買収、集中に関しては、イタリア中央銀行が排他的に権限を持っていた。
さて、改定案ではそれがどうなったか。指名と解任は、イタリア中央銀行の上級委員会の意見を聞いたうえで、政府に任されることになる。大統領が任命。任期は、6年で、一度だけ再任が認められうる。権限に関しては、集団的決定の要素を導入する。銀行の買収、集中に関しては、イタリア中央銀行のみでなく、独占禁止委員会(競争・市場保護委員会、Autorita’ Antitrust)の認可証を必要とする。
ヨーロッパ各国の中央銀行の規定はどうなっているのだろうか。これも囲み記事にある。
まず、ドイツ。総裁は大統領の任命。任期は5年で、68歳になるまで再任が可能。決定は多数決。
フランス。総裁は、閣議により指名される。任期は5年で、65歳まで再任が可能。決定は多数決。
スペイン。国王が、首相の提案に基づき、指名。任期は6年で、70歳まで再任が可能。決定は、多数決。
アメリカ。連邦準備理事会(FRB)議長は、大統領の指名され、上院で承認される。任期は4年で、年齢制限なく再任が可能。決定は、集団的。
ちなみに日本銀行では、総裁は、内閣によって、国会の同意のもとに指名。任期は5年で、再任は可能。新日銀法(1998年から)のもとでは、政策決定委員会で重要事項の決定を行う。http://www.boj.or.jp/wakaru/boj/law03.htmを参照してください。
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